J1クラブのカラーは「世界で思いつかない」 英国人ファンが絶賛…秀逸デザインの一枚は?【インタビュー】

今季J1クラブの中から感銘を受けたユニフォームは?
熱戦が続いている2025シーズンのJリーグ。開幕から間もなく1か月が経つこともあり、さまざまな趣向が凝らされた各クラブの今季ユニフォームも見慣れた頃だろう。そこで、今回は、「J.League Journeys」として日本サッカー界の魅力をSNSで発信し続ける英国人ファンのクリスさんを直撃。海外出身者の視点で感銘を受けたJ1の“お気に入りユニフォーム”トップ5を訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・山内亮治)
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■第5位:セレッソ大阪
「デザインとしてこの一着に際立ったポイントはないかもしれないけど、5位に挙げたのは次の2つの理由からなんだ。
まず、ミズノがサプライヤーとして戻ってきたこと。ミズノのキットはいつも力作だと感じるし、向こう何年もかっこいいデザインをリリースしてくれるはずさ。ミズノといえば、2000年頃のすごくかっこいいストライプのデザインを思い出すね。素晴らしい思い出だ!
そして、セレッソはカプコン、シンハービール、日本ハムのJリーグで最高にかっこいいスポンサーからサポートを受けているよね。テレビゲーム、ビール、肉……世界中のサッカーファンが愛するもののコンボだ。素晴らしい」
■第4位:鹿島アントラーズ
「今季のユニフォームを最初に見た時は正直言うと感銘を受けなかったし、少し変なデザインだと感じた。しかし、8回のJ1リーグ優勝シーズンに着用していた6つのユニフォームデザインの組み合わせだと知ってからは、すごくクールな1枚だと思っているよ。
今回のデザインは確かに新鮮で、鹿島伝統のクラブカラーとうまく組み合わさっている。見るほどにどんどん好きになる。
加えて、首裏にアントラーズファミリーの精神になっている“ジーコスピリット”――『TRABALHO(献身)』『LEALDADE(誠実)』『RESPEITO(尊重)』――が刻まれているのも最高だね。素敵なこだわりだと思うし、Jリーグの素晴らしい思い出を蘇らせてくれる」
「ファミリーの結束を表しているこのアイデアは素敵だと思うよ」
■第3位:柏レイソル
「ユニフォームのデザインに関して、柏は世界のあらゆるリーグのなかで考えても個人的なお気に入りの1つだ。黄色と黒の組み合わせはかなり珍しいほうだと思うし、とても目立つよね。
とりわけ気に入っているのはエンブレムがシャツに縫い付けられているところ。これを続けているヨネックスにはリスペクトを示したい。また、エンブレムがオリジナルのまま変わっていないのも嬉しい。近年では多くのチームがデザインを変更し、リブランディングしているけど、クラシックなエンブレムデザインは一昔前のJリーグに対するノスタルジックな感情を呼び起こしてくれる」
■第2位:湘南ベルマーレ
「湘南のクラブカラーが大好きなんだ。このようなライトグリーンとブルーの一着を身に纏い戦うチームは世界でほかに思いつかない。だから、このユニフォームを見るとすぐに湘南だって判断できる。それだけ独特だし、彼らのユニフォームが特別であるポイントだ。
エンブレムデザインもいつものようにゴージャス。その上に3つの星が並んでいて、そのカラーもグリーンなのがすごくクールだね。そして何よりも、今回はアシンメトリーのデザインが変化と成長を象徴し、異なるグラデーションがクラブやサポーター、地域、パートナーの力を表現している。また、カラーリングがサポーターの熱気を感じさせてくれる。そこが本当にかっこいいと思うし、常にファンを一番に考える湘南というクラブを表しているようで、このユニフォームが好きになる理由さ」
■第1位:東京ヴェルディ
「この一着は本当によくできているし、生地のクオリティーもとても高いね。デザイン的な観点から見て、左右非対称のラウンドネックがすごくいい。ヴェルディファミリーの結束を表しているこのアイデアは素敵だと思うよ。
ユニフォーム全体のグリーンとゴールドのツートンカラーも良くて、特にエンブレムはクラブのアイデンティティーをよく表すと同時に高めていると思う。アウェー用ユニフォームでもテキストのバランスがうまく保たれていて、スポンサーロゴとの不釣り合いが最小限に抑えられている。Jリーグでは珍しいかもしれない。間違いなく素晴らしい作品だし、今季の僕のお気に入りだね」
■スペシャルメンション:横浜FC
「横浜FCの今季ユニフォームは手に入れたから今年は彼らの試合をたくさん観ると思う。この一着に袖を通すということはスタジアムに行くわけだから、幸せな気分になるよ(ニッパツ三ツ沢球技場で僕を見かけたら気兼ねなく声をかけてね!)」
(FOOTBALL ZONE編集部・山内亮治 / Ryoji Yamauchi)