開幕4戦未勝利の浦和…監督がスタメン変更明言 3バック対策へ布陣変化も示唆「調整が必要」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

浦和は次節ホームで岡山と対戦

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、3月6日に定例のオンライン会見を実施。開幕4戦未勝利と苦しむなか、8日のファジアーノ岡山戦へ向け前節の柏レイソル戦からスタメンを変更することを明言。また、対3バックに2連敗中の現状を鑑みて、システム変更の可能性にも含みを残した。

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 今季はスタジアム事情もありアウェー3連戦の開幕だった浦和だが、開幕節こそ2連覇中のヴィッセル神戸と好ゲームで引き分けたものの、その後は内容も低調で京都サンガF.C.戦に引き分け、湘南ベルマーレ戦に敗れた。そして、ホーム開幕戦となった前節の柏戦も0-2で敗れ苦しいスタートになっている。

 2023年にもチームを率いたスコルジャ監督だが、その時も開幕2連敗スタートだった。当時は第3節セレッソ大阪戦でFW興梠慎三をスタメン起用し、トップ下で途中出場したMF安居海渡が決勝点を奪うなど、変化を加えたことでトンネルを抜け出した。スコルジャ監督は「柏戦と全く同じスタメンにはならない。ただ、多くの新加入選手がいる中で、彼らがJリーグに慣れていく時間も必要だろう。そのようなたくさんの要素を考えながら決めていきたい」と、スタメンの変更を明言した。

 また、湘南戦と柏戦の共通点は相手が3バックを採用していること。浦和は4-4-2をベースにプレスを掛けることを狙いにしたが、噛み合わない相手に対して変化して追う過程でのズレを突かれて機能しなかった。指揮官は「プレスを掛けるタイミングと高い強度、ディフェンスラインから前線までをコンパクトに保たないといけない。どのシステムからいくにしても共通点だろうし、ボールホルダーには必ずプレスを掛けないといけない。それがなければ、どんなシステムでいっても破られてしまう可能性がある」と前提を話す。

 一方で、3戦連続で3バックとの対戦が想定される岡山戦に向け「湘南戦、柏戦とプレスが成功したと言えない試合が続いているので、そこは考えないといけない。やり方を変えてプレスをする、4-4-2からのプレスを改善するやり方がある。今週、両方の練習をしてきた」と、スタートの位置関係を変えることも手段の1つとした。

 ここまでの試合を振り返り、「いくつかのポジションでは、私が与えていたタスクが適切ではないと判断した。選手たちが実行できないタスクを与えているなら、それは私のミスだ」と、湘南戦後の会見でも話した内容に再度触れた。そのうえで「ハイプレスをより選手に合わせた形にするのか、選手を代えながら同じやり方をするのかのオプションを持っていて、それを決めないといけない。ただ、革命的な変化が必要なわけではなく、賢い調整が必要だと思っている」と話した。

 指揮官は「2年前とは哲学を少し変えている。できるだけ相手ゴールの近くでボールを奪いたい。だから少しリスクを犯しながらも前からプレスを掛けている」として、「決意を持ってアグレッシブに前線からプレスを掛けることはできると思うので、それは続けたい」と、撤退ではなくプレッシングをベースにすることに変化はないとした。

 2年前にも調整能力とでも呼ぶべき部分に長所を見せたスコルジャ監督だが、その改善された姿を見せることができるか。これまで開幕からの未勝利は1994年、2005年、2018年の5試合がワーストタイだけに、ここで流れを断ち切りたいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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