川崎の得点取り消しのなぜ? “焦点”は「意図的なプレー」か「ディフレクション」か

川崎の脇坂泰斗【写真:2025 Asian Football Confederation (AFC)】
川崎の脇坂泰斗【写真:2025 Asian Football Confederation (AFC)】

川崎は0-1で黒星

 川崎フロンターレは3月5日にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のラウンド16初戦で上海申花(中国)と対戦したが0-1の敗戦。先制ゴールかと思われた場面は際どいオフサイド判定により幻になった。

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 川崎は前半33分、ハイプレスでボールを奪うとペナルティーエリア内でMF河原創がキープして後方から走り込んできたFW伊藤達哉へパス。伊藤と相手選手が競り合いながらスライディングしたところからこぼれてきたボールをMF脇坂泰斗が押し込んで先制かと思われた。

 しかし、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、オンフィールドレビューが実施されると、主審はオフサイドによりゴールを取り消した。

 映像では河原から伊藤へのパスが出た時点で脇坂がオフサイドポジションにいたことが確認されていた。ボールのラストタッチは伊藤と競った相手選手だったが、主審はこれを「意図的なプレー」と判断せず「ディフレクション」としたことから、河原がプレーした時点の位置で脇坂のオフサイドと判定されたとみられる。

 競技規則のオフサイドの項目にある「意図的なプレー」かどうか判断する場合の「競技者が体の動きを整える時間があった、つまり、反射的に体を伸ばしたりジャンプせざるを得なかったということでもなく、または、かろうじてボールに触れたりコントロールできたということではなかった」という基準から、伊藤と競った選手のプレーが意図的なプレーと解釈されなかったということになるだろう。

 アウェーゴールのルールが廃止されているとはいえ、敵地での先制点となれば2試合合計180分の試合展開としても大きなものになっただけに、無念の瞬間になってしまった。

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