森保Jの前線「すごい時代」 選択肢数多…元代表FWが推す29歳の“ダークホース”【見解】

ハーフナー・マイク氏がジャーメイン良に期待【写真:徳原隆元】
ハーフナー・マイク氏がジャーメイン良に期待【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】森保ジャパンにおすすめのストライカー

 ヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が、代表FW陣の争いについて語った。候補の多くが欧州でプレーする中、国内組から「面白い存在」としてサンフレッチェ広島FWジャーメイン良を推薦した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)

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 3月20日のバーレーン戦に勝利すれば、8大会連続のW杯出場が決まる日本代表。だがFW陣は上田綺世(フェイエノールト)が負傷中、小川航基(NECナイメヘン)も負傷明けとコンディションが万全ではない。

「何も心配はいらないと思います。古橋(亨梧)選手もいますし、最近は前田大然選手も真ん中でプレーして得点を量産しています。ほかにも町野(修斗)選手(キール)や大橋(祐紀)選手(ブラックバーン)もいる。海外だけでもこれだけの選手がいる。すごい時代になったなと思います」

 そのなかで「優先度は下がるかもしれないですけど…」と前置きした上で、「面白い存在」として名前を挙げたのが今季から広島に加入したFWジャーメイン良だ。ジュビロ磐田に所属していた昨年は開幕から12試合で11得点をマーク。その後は怪我で一時離脱したが、最終的に得点ランク3位タイの19得点を記録した。ハーフナー氏は2018年にヴィッセル神戸から期限付き移籍でベガルタ仙台に加入した際、当時大卒ルーキーだったジャーメインと半年プレーした。

「当時からシュートは上手かったですけど、スピードや身体能力を生かすイメージが強かったですね。今は本当に幅が広がって、周りのプレーにも合わせますし、オールマイティーにプレーができるようになったと思います。表情を見ていても落ち着いていますしね。昨年は怪我をするまで『本当に何点いくんだろう?』というぐらい、“オルンガペース”で独走していました。怪我がなければ、間違いなく得点王を取れていたと思います」

 特に今季広島に移籍したことも大きいと話す。日本代表の森保一監督も以前から注目。視察した2月23日の横浜F・マリノス戦ではPKながら今季初ゴールを挙げた。

「広島の1トップは得点だけでなく、シャドーを生かすポストプレーなど、色々な役割が求められます。味方を生かすプレーは、今の日本代表にも必要なこと。その中でも得点を積み重ねられるようになれば、いいアピールになると思います。年齢は29歳ですが、やっぱりFWは勢いも大事。今年は7月にE-1サッカー選手権もありますし、Jリーグ組にも可能性はあると思うので期待したいですね」

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)

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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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