開幕3連敗で最下位も…岩政監督「感動して見てました」 “独特表現”で評価した理由

札幌・岩政大樹監督【写真:Getty Images】
札幌・岩政大樹監督【写真:Getty Images】

山口に0-2で敗戦も「最後は僕は感動して見てましたね。素晴らしかった」

 北海道コンサドーレ札幌は3月2日、J2リーグ第3節でレノファ山口に0-2で敗れた。熊本で長期キャンプを組み、開幕からアウェー3連戦という過酷な日程のなか、結果は3戦連続無得点&複数失点で3連敗。岩政大樹監督は「最後は僕は感動して見てましたね。素晴らしかったと思います」と選手の奮闘を称えた。

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 開幕節で大分トリニータに0-2、続く第2節でロアッソ熊本に0-3で連敗を喫していた札幌。同じく今季初勝利を狙う山口との一戦に臨んだが、大分戦と同様にロングボールやロングスローを駆使した戦い方に押し込まれる。すると前半39分に先制を許し、後半は攻勢を強めていたなか同34分に追加点を奪われた。

 岩政監督は試合後、「選手たちの今日の戦う姿を見ていると、非常にかわいそうだなと思って見ていました。選手たちはよく戦ってくれたなと思いますし、最後は僕は感動して見てましたね。ずっとゴールに進み続けて、チャンスを作り続けて試合終わりましたので、素晴らしかったと思います」などと総括した。

 この日の試合前、チームはMF田中克幸とMFフランシス・カンの負傷離脱を発表。さらにはDFパク・ミンギュ、MF青木亮太らがメンバー外と苦しい台所事情となっていた。そのなかでも後半は途中出場のFWアマドゥ・バカヨコ、MF原康介らがゴールに迫り、最終的にはシュート17本を記録するなど改善も見られた。

 岩政監督は「皆さんには試合しか見ていなければ、勝てていない、ゴールを決めていないということだけで捉えられるかもしれません」と言及。「選手たちにはキャンプを過ごしてきた日常があって、そのなかでなんとか力を振り絞って今日最後まで戦おうという姿をみんなで見せてくれた」と選手をかばった。

「僕は日常を知っていますので、今日は素晴らしかったという言葉を使いたいと思います。それが3連敗したのに素晴らしかったと言うのか、みたいなことも言われると思いますが、僕は選手たちがやろうとしたこと、そして実際に出したパフォーマンスをしっかりと評価して、伝えてあげたいと思っています」

 アウェーでの開幕3連戦を取材して気づいたのは、岩政監督がメディアの前で選手を悪く言わないこと。独特の表現でかわしながら、批判の矛先を自身に向けているように感じられた。とはいえ昇格を目標に掲げている手前、そろそろ結果が求められるのも事実。ホームでのジェフ千葉戦では初勝利を掴みたい。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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