浦和は埼玉スタジアムで柏に0-2で敗れた

　浦和レッズは2022年以来3シーズンぶりの開幕4戦未勝利となった。3月2日にホーム開幕戦となったJ1リーグ第4節の柏レイソル戦に0-2で敗戦。埼玉スタジアムにはこの日5万1009人が集まったなか、開幕から勝利なく前節から2連敗と泥沼のスタートになった。

【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継！

　浦和はスタジアムの事情もあり今季はアウェー3連戦からスタート。2連覇中のヴィッセル神戸との開幕戦は0-0で引き分けた、京都サンガF.C.とも1-1のドロー。前節で湘南ベルマーレに1-2で敗れ、反攻を期してホームゲームに臨んだ。MF原口元気を今季の初スタメンに起用し、MF松本泰志をダブルボランチの一角に配置した。

　しかし、その22年に浦和を率いていたリカルド・ロドリゲス監督が今季就任した柏に出鼻をくじかれる。前線からのプレスを回避されサイドチェンジを送られると、DF小屋松知哉にカットインされ左45度付近からのミドルを決められ先制された。さらに前半31分にはプレスの頭を超えたボールをキープされるとサイドに展開され、昨季まで浦和に所属したMF小泉佳穂の正確なクロスをFW垣田裕暉に頭で叩かれて2点ビハインドになった。

　ハーフタイム直前にMF前田直輝がGK小島亨介と1対1の決定機を迎えるもセーブされてしまった浦和は、ハーフタイムに松本と前田に代えMEサミュエル・グスタフソンとME金子拓郎を送り込んだ。金子は後半2分にゴール正面から強烈なミドルを放つも小島の正面に。勢いよく後半に入った浦和だが、時間の経過とともにそれも減退して柏にゲームをコントロールされ、このまま0-2で敗れた。

　浦和はこれで開幕から2分2敗で22年以来の4戦未勝利に。5万1009人の大観衆を集めたが、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間にスタジアムでは柏サポーターの声だけが響いた。一度は完全な静けさに包まれた浦和サポーターの陣取るゴール裏だが、選手たちが挨拶に赴くと強烈なブーイングが鳴り響いた。次節はホームで昇格組のファジアーノ岡山を迎え撃つが、このトンネルを抜け出すことができるだろうか。