Jリーグが「世界に見せつける」 5000人サポーター集結か…FIFAも驚き…「すごく多い」

トロフィーツアーが埼玉スタジアムで開催された【写真:轡田哲朗】
トロフィーツアーが埼玉スタジアムで開催された【写真:轡田哲朗】

FIFAクラブW杯トロフィーツアー2025が埼玉スタジアムで開催

 今年6月に開幕するクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場する32クラブを優勝トロフィーが巡る「FIFAクラブワールドカップ(W杯)トロフィーツアー2025」が3月2日に浦和レッズの本拠地埼玉スタジアムで開催された。開催地アメリカへ約5000人の浦和サポーターが訪れるという話題も出たなか、過去に出場経験のある元日本代表MF鈴木啓太氏は「浦和のサポーターは当時も世界クラスだと言われていた。このサポーターをより世界に見てもらいたい思いもあった」と話した。

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 1960年に設立された欧州王者と南米王者が対戦するインターコンチネンタルカップ、日本の冬の風物詩にもなったトヨタカップからの系譜を継ぐ大会は、今回から4年に1度、6大陸から32クラブが集結するフォーマットになる。アジア代表の一角として、日本からはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を制した浦和が出場することが決まっている。この節目の大会はアメリカで開催され、浦和はグループリーグでインテル(イタリア)、リバープレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)との対戦が決まった。

 大会に先立って行われたセレモニーには、過去に浦和が出場した07年、17年、23年のクラブW杯への出場経験がある鈴木氏、阿部勇樹氏、興梠慎三氏の浦和OBで元日本代表の名手たちが集結。トークセッションでは大会の意義や思い出を語り、国際サッカー連盟(FIFA)からのゲストとして07年大会の準決勝でACミラン(イタリア)の一員として浦和と対戦した元ブラジル代表GKジーダ氏も招かれた。また、長谷部誠氏と日本代表MF遠藤航の、いずれも浦和OBで新旧日本代表キャプテンもビデオメッセージを寄せた。

 07年対戦時のミラン戦について鈴木、阿部の両氏が「カカー(元ブラジル代表MF)は速かったなあ。セードルフ(元オランダ代表MF)からはボールが取れないし」と懐かしむなど浦和と大会の歴史が振り返られた。

長谷部氏「浦和のサポーターを世界に見せつける素晴らしい機会」

 この大会と浦和の関係では、特に中東開催だった17年、23年の大会で多くのサポーターが乗り込んで熱い声援を送ったことでも話題を集めた。浦和の田口誠代表は冒頭に「私たちには世界に誇るファン・サポーターがいる。アメリカにも5000人ほどが来ると聞いている。FIFAからもほかのクラブと比べてもものすごく多い人数だと聞く」と話した。

 そのなかで、鈴木氏は「浦和のサポーターは当時も世界クラスだと言われていた。このサポーターをより世界に見てもらいたい思いもあった。そういう経験をサポーターとともにできたのも大きかった」と話した。また、長谷部氏も「レギュレーションは変わるけど浦和レッズが出場するということで、浦和のサポーターを世界に見せつける素晴らしい機会だと思うし、選手たちには世界に通用すると見せて欲しい」とエールを送った。

 阿部氏は「1試合で終わらず間違いなく3試合は行われるので、間違いなくいい大会になると思う」と話し、興梠氏は「勝ち進むのはすごく大変なことだと思うけど、ぜひ浦和レッズにこのトロフィーを掲げて欲しい」とエールを送った。浦和はクラブ史上4回目となる世界の大舞台を、スタジアムの一角を埋める赤いサポーターの声援とともに戦う。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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