逸材17歳が新記録…指揮官が絶賛「技術もある」 エースへ堂々“センス凝縮パス”披露

今季からトップ昇格の神戸MF濱﨑健斗がフル出場
ヴィッセル神戸のMF濱﨑健斗が3月1日、J1リーグ第4節アビスパ福岡戦(0-1)で17歳8か月13日でクラブ史上最年少となるリーグ戦の先発出場を果たした。後半21分にはエースFW大迫勇也へピンポイントの“キラーパス”で決定機を演出。フル出場を果たした逸材は勝利に導けなかったものの、新たな可能性を示した。
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高校2年生ながら、J1で確かな存在感を示した。負傷者続出の神戸は昨季のMVP元日本代表FW武藤嘉紀らがベンチ外。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)含めて過密日程で大迫らがベンチスタートとなったなかで、先発5人を入れ替え。今季トップへ飛び級昇格したばかりの濱﨑が抜擢された。
アカデミー育ちの17歳。各年代別代表の常連で、将来が嘱望される次世代のアタッカーだ。前半34分には積極的に仕掛けてフリーキックを獲得。さらに後半21分には途中出場の大迫へ絶妙なパスを通して相手のディフェンスラインを打開した。
吉田孝行監督は「技術もあるしゲームをコントロールする。そこから前進していくことを期待した。健斗らしさが出たし、チームが苦しい中でも健斗みたいに若手が出てくるのはチームにとってすごくいいこと。本当にいい選手だと思っている」と濱﨑のプレーを称えた。
前節でJ1デビューを果たし、いきなりフル出場。だが、濱﨑自身は勝利に貢献できなかった悔しさをにじませながら「嬉しいけどやっぱり勝利したい。サコくん(大迫)が入ってから攻撃でもチャンスメイクできていた。自分もそういう選手になりたい」と、さらなる成長を誓った。
1本のパスで決定機を生み出し、J1でも“違い”を見せたが満足はしない。3連覇を目指すチームは開幕から4戦未勝利。次こそ、救世主になってもらいたい。