「100メートル走れば声が…」前監督から“異例の挨拶” 苦境の古巣へ辛口メッセージ
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川崎の長谷部監督、福岡に「ここから巻き返してもらいたいなと思います」
アビスパ福岡は2月26日、ホームでのJ1リーグ第3節で川崎フロンターレに1-2で敗れた。昨シーズンまで指揮を執った川崎の長谷部茂利監督に恩返しを食らう形となり、開幕3連敗で単独最下位に転落。一方、試合後には長谷部監督が福岡のゴール裏へ挨拶に訪れ、拍手で迎えられるという異例の再会があった。
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試合は前半15分、MF秋野央樹のロングフィードからFWナッシム・ベン・カリファが先制ゴール。しかし、前半42分にフリーキックから同点に追いつかれると、後半40分には逆転弾を許して1-2で敗戦。長谷部監督は試合後の会見で古巣について「(脅威は)そんなにありませんでした」と辛口コメントを残した。
5年間にわたり、ホームとして戦ったピッチ。「多少なり違和感はありましたけど、試合になったらプレーに集中している選手たちに集中していました」と振り返り、「数か月前まで指揮を執ったチームですから、出足はうまくいっていないと思いますが、ここから巻き返してもらいたいなと思います」と語った。
試合後に選手が古巣ゴール裏に挨拶に訪れるのはお馴染みだが、監督となると異例と言える。「100メートル走れば声が届くので、まず5年間ありがとうございましたということと、ゲームもありがとうございましたと。ただそれだけです。また会いましょうと一言添えて、礼をして帰ってきました」と明かした。
そんな長谷部監督を多くの福岡サポーターが拍手で迎えた。開幕3連敗でピリついた雰囲気のなか、そのような温かい反応が大半だったのは監督とサポーターが固い絆で結ばれていた証。「拍手、おかえりと言ってくれた人もいました」と感謝を語った長谷部監督に、次の対戦では強くなったところを見せたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)