敵地なのに…スタンドが大熱狂「アウェーエンドに歓喜」 26歳日本人“中心”の興奮に現地注目

田中碧がシェフィールド戦でリーグ戦3ゴール目を決めた【写真:Getty Images】
田中碧がシェフィールド戦でリーグ戦3ゴール目を決めた【写真:Getty Images】

リーズの田中は天王山で劇的弾

 イングランド2部リーズ・ユナイテッドの日本代表MF田中碧は現地時間2月24日の第34節シェフィールド・ユナイテッド戦(3-1)に先発出場し、同点で迎えた後半44分にヘディングで劇的な決勝ゴールをマーク。敵地にもかかわらず詰めかけた「アウェーエンドに歓喜」と大勢のサポーターを熱狂させた。

 リーグ首位リーズと2位シェフィールド・ユナイテッドによる上位直接対決。リーズは前半14分に先制を許す展開となったが、後半27分に同点に追いついた。

 そして迎えた終了間際の後半44分、右サイドのCKをDFジュニオール・フィリポが落とすと、ファーサイドに待っていた田中が頭で押し込んでゴールイン。田中はサポーターの待つ大歓声のアウェイスタンドに向かって走り、控え選手も含めたチームメートととも劇的ゴールの喜びを分かち合った。一部のサポーターがピッチレベルになだれ込んでくるほどの熱狂ぶりで、その輪の中心にいた田中も満面の笑みを浮かべた。

 田中のゴールでさらに勢いを得たリーズは同45分にもダメ押しのゴールを奪い、敵地でシェフィールドを撃破。2位との勝点差を「5」に広げた。海外スポーツメディア「VAVEL」は「リーズの猛攻が報われた。コーナーキックからノーマークでファーポストにいた田中がヘディングを決め、チケット完売のサウスヨークシャーのアウェーエンドに歓喜をもたらした」と田中の得点シーンについて伝えていた。

 試合終了後には、あらためて選手たちがゴール裏のサポーターとともに勝利を祝福。ゴールを決めた田中も前に出て掛け声の音頭を取る場面もあった。プレミアリーグ昇格に向けて突き進むリーズにとって、敵地でライバルに競り勝ったこの勝利は単なる1勝以上の大きな価値を持つものとなったといえそうだ。

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