田中碧が劇的勝ち越し弾で逆転勝利に貢献

　イングランド2部で首位のリーズ・ユナイテッドは現地時間2月24日、リーグ戦第34節で2位シェフィールド・ユナイテッドとの上位直接対決に臨んだ。先制を許す展開となったが、日本代表MF田中碧が終了間際にヘディングで決勝ゴールをマークして3-1で勝利を収めた。劇的な田中のゴールに現地実況は「試合終了間際のドラマだ！」と絶叫。そして殊勲の背番号22には「信じられないほど素晴らしい」との称賛も送られていた。

　首位と2位の勝点差「2」という接戦の中で迎えた直接対決。リーズは前半14分にオウンゴールで先制を許すも、後半27分にDFジュニオール・フィリポのゴールで同点に追いついた。

　引き分けのまま終了かにも思われたが、終了間際の後半44分に試合が動いた。リーズは右サイドからコーナーキック（CK）を獲得すると、クロスボールをフィリポが落とし、ファーサイドに待っていた田中が頭で押し込んだ。劇的な勝ち越しゴールにスタジアムは大歓声に包まれ、現地実況も「（フィリポが）ヘディングで落とす。そして（田中の）ヘッダー！入った！！タナカだぁぁぁぁ！タナカがヘッダーで決めた！試合終了間際のドラマだ！」と大興奮で田中の今季3ゴール目を伝えていた。

　現地メディア「MOT Leeds News」によると、英公共放送「BBC」で解説を務めたリーズOBのジョン・ニューサム氏は田中のゴールが決まった瞬間に「ワオ。なんて信念、なんて決断力だ。信じられないほど素晴らしい」とコメントしていたという。チームを勝利に導く田中の活躍に現地は大きく沸いていた。