中村憲剛も舌を巻く世界レベル ”セレソンの重戦車”パウリーニョが川崎相手に垣間見せた無類の武器

ブラジルのパウリーニョと広州のパウリーニョ

「同じパウリーニョだけど、ハットトリックしたのはブラジル代表のパウリーニョだから。広州では周りも違うし、タスクも違う。ブラジル代表のパウリーニョはもっとずっと半端ないと思うよ」

 ブラジル代表では中盤にも関わらずストライカーさながらの得点力を見せる一方、広州では比較的、攻守を司るレジスタの役割を担っている。もちろんパフォーマンスとしては一級品であるが、パウリーニョ自身の最大値を引き出しているかと言われると、決してそうではない。

「パスしてどうこうするタイプじゃなくて、周りにお膳立てしてもらって点を決める選手だから。このチームだとお膳立てする方に回るから、良さはなかなか出しにくいんじゃないかな」

 それでも、ワールドクラスの貫禄は随所に見せつけていた。チャンスを見出すや否や、爆発的なスピードで前線のスペースに走り込み、強靭なフィジカルを活かす”重戦車”ばりの攻め込みには、これまで多くのブラジル人選手と同じピッチに立ってきた中村でも、舌を巻かずにはいられなかったようだ。

「やっぱりグッていうあのスピード感は、本当に速いよね。パワーもあるし、後半1本ピンチになった時にも、置いてかれたもんね。速いし、嗅覚が凄まじい。FWみたいだもん」

 

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