クロップ監督、香川ら愛弟子の勇敢な戦いぶりに賛辞 古巣の爆破被害に心痛も「必死に戦っていた」

「私のバカな質問で彼らの邪魔を…」

 指揮官はリバプールの練習場から帰宅中に電話で凶行を知らされたという。

「私は本当に心配している。恐ろしい気持ちになった。最初は少し安心感もあったけれど、情報が入るにつれ、深刻な気持ちが広がっていった。いろいろな人に電話をした。だが、私のバカな質問で彼らの邪魔をしたくなかった。私も他の世界の人々と同じように(事態の解明を)待っていた。サッカーのことなんて考えられなかったよ」

 サッカーに命を捧げている闘将も、古巣の人々の無事を祈る気持ちしかなかったという。ドルトムントは事故から24時間後にモナコ戦に臨み、本拠地で2-3と敗れた。

 愛弟子の香川は1得点1アシストと躍動したが、爆破事件翌日に試合開催を受けて主催者のUEFA(欧州サッカー連盟)に対する批判が渦巻いている。ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は怒りをぶちまけ、「我々はUEFAの決定を文書で命令された。スイスによって下された決定は我々を直接的に懸念させるものだった。我々はこれを忘れないだろう。非常に悪い気分だ」と語っていた。

 クロップ監督はトゥヘル監督やドルトムント側の心情を汲みながらも、放映権料やチームスケジュールの兼ね合いを受けて、日程問題に一定の理解を示している。

 

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