覚醒寸前の20歳は「もっと注目されていい」 元代表FWが絶賛…“ネクスト三笘”の魅力【見解】

FC東京でプレーする俵積田晃太【写真:徳原隆元】
FC東京でプレーする俵積田晃太【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】FC東京の俵積田が決勝点をアシスト

 オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が、今季のJ1で必見の若手にFC東京の20歳MF俵積田(たわらつみだ)晃太を指名した。「1対1になったら絶対抜いてくれる」とドリブラーとしての素質を絶賛し、ストライカー目線で魅力を語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

   ◇   ◇   ◇

「最初は何て名前読むのかなと思ったけど(笑)、あのスピードに乗った、キレのあるドリブルを見たら忘れないですよね。まだトップに上がって3年目だけど、J1でもう60試合ぐらい出ている。これは結構すごい数字。正直、もっと注目されてもいいんじゃないかって」

 昨年のドリブル総数132は日本人トップ。全体でもマテウス・サヴィオ(現・浦和)、ヤン・マテウス(横浜FM)に次ぐ3位だった。成功率も56.1%を記録し、ドリブルシュート数の32は堂々のリーグトップだった。さらにストライカー目線で魅力を付け加えた。

「ドリブル成功数も高いし、チャンスクリエイトまではできている。1対1になったら絶対抜いてくれる信頼感があるから、FWからするとタイミングを起こしやすい選手。ブライトンの三笘選手もそうですけど、縦にもう一つエグる時があるじゃないですか。あの食い込みは、中でどうやって合わせようかなって、今も見ちゃいますね」
 
「あとは結果だけ」と言うように、昨季も33試合に出場しながら2得点3アシストにとどまった。だが今季は開幕戦の横浜FC戦でアシストを決めたように、いよいよ“覚醒”の予感が漂う。「持ち上げたくないからあまり言いたくないけど…」と前置きした上で特大の期待を寄せた。

「特徴はそれぞれ違いますけど、将来的には三笘選手のようなクラスになれる可能性はあると思いますよ。ベルギーやオランダ、ポルトガルあたりを挟んでもいいけど、いきなり上のステージ(5大リーグ)から行ってもおかしくないかな。チームメートには(国際経験豊富な)長友選手や森重選手もいるから色々意識も伝えられていると思うし、今年は突き抜けてほしいですね」

page1 page2

ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング