「誰もこんな経験は…」「UEFAが決定したんだ」 バス爆破被害のドルト戦でモナコの名手も勝利喜べず

ファルカオとムバッペのダブルエースが複雑な心境を告白

 ドルトムントのチームバスの爆破被害により、12日に延期されて行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ドルトムント対モナコの第1戦は、敵地に乗り込んだモナコが3-2で勝利を収めた。だが、衝撃の事件からわずか 24時間後にピッチに立つことになったドルトムントに対して、初戦で白星を飾ったモナコの選手から同情の声が出ている。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じた。

 コメントを残したのはキャプテンを務めるFWラダメル・ファルカオ、そして現在売り出し中のFWキリアン・ムバッペの2人だ。モナコは前半19分にムバッペ、同35分にはオウンゴールで2点を奪った。その後1点を返されたものの同34分にはムバッペがこの日2ゴール目を決め、3つのアウェーゴールと勝利を持ち帰った。

 しかし、彼らも複雑な心境だったようだ。 24時間遅れのキックオフを迎えたファルカオは「起こったことをすべて受け入れることは難しかった。僕らはこの2日間この試合に照準を絞っていた。ただ、あの爆破事件はドルトムントの選手の集中を大きく変えてしまったかもしれない。ドルトムントの選手にとっては難しかった。選手が怪我をしてしまったのだから。しかし、FIFAが我々は試合をしなければいけないと決定したんだ」と語った。スペイン代表DFマルク・バルトラは爆破事件の唯一の被害者となり、右腕を骨折。緊急手術を余儀なくされた。

 ファルカオはドルトムントに同情しながらも、翌日の試合決行を決めたUEFAの心無い配慮に不満を漏らしている。殊勲の2得点を挙げ、ビッグクラブからも注目を浴びているムバッペも同様だった。

 

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