シント＝トロイデンのベルタッチーニ「日本人選手の能力はとても高い」

　ベルギー1部シント＝トロイデンVVで、新エースとして得点を量産しているのがFWアドリアーノ・ベルタッチーニだ。今季23試合に出場して12ゴールを奪い、注目を集める24歳。チームには日本人選手が7人所属しているが、ピッチ内外でどのような関係性なのか聞いてみた。（取材・文＝FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大／全4回の3回目）

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場！

　　　◇　　　◇　　　◇

「このクラブの日本人選手の能力はとても高い。他のベルギー人選手と比較しても、とても高いと思っています。スタメンに必ず日本人選手が入りますし、みんな献身的なプレーをする。シント＝トロイデンを強くするという意味で、日本人の能力はとても貢献していると思います」

　ベルギーで生まれ育ったベルタッチーニは、シント＝トロイデンに加入するまで日本との縁はなかったという。「日本について知らなかったのですが、選手は本田圭佑を含めて知っていました。でも怒りやすい選手なのか、静かな選手なのか、どっちなんだろうみたいな疑問を持っていました」と笑顔を見せる。

「ここに来てからは、フレンドリーで面白い選手が多いパーソナリティーに驚きました。そういう性格の人が多いんだというのを知りました。日本人選手とよくコミュニケーションを取るのですが、よくジョークを言ってきます」

　なかでも特に仲良しなのは、日本代表MF伊藤涼太郎だと教えてくれたベルタッチーニ。ジョークだけにとどまらず、ちょっとしたイタズラを仕掛けられているらしい。ペットボトルの水を背中の隙間から掛けられるのが定番だと笑う。

　ルーツのあるイタリア代表入りを夢見るが、いつか国際大会で日本代表と戦うこともあるかもしれない。「どういったことがこれから起こるかというのはわかりません。ただ代表で日本人選手と戦う機会が将来もし来るとしたら、それはもう特別な瞬間だと思います」。その日が実現するのを楽しみに待ちたい。