J2仙台のユースチームで「不適切な指導」 一部報道にクラブが謝罪と声明「処分などは事実」

仙台が一部報道に対して声明を発表(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
仙台が一部報道に対して声明を発表(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

仙台が公式発表

 J2ベガルタ仙台は2月19日、ユースチームへの一部報道を受け声明を発表した。報道された当該コーチと元監督による「不適切な指導」について、経緯や処分の詳細も明らかにしている。

【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!

 19日、仙台ユースチームに関する「不適切な指導」に関する一部報道が大きな話題となった。これを受けて同日、クラブは「当クラブユースチームに関する報道につきまして、事実確認の経緯や判断および処分などは事実であり、ベガルタ仙台に関わる全てのみなさまにご心配とご迷惑をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます」と公表した。

 今回の発表で、クラブが「当該コーチと元監督の起用継続について」と経緯について説明。ユースチームの当該コーチ、元監督による不適切な指導があり、顧問弁護士からパワーハラスメントに該当するとの指摘を受けたこと。また、契約に基づいた処分を行なったことを報告している。

 クラブ側はこの件でユース全体での保護者説明会も実施。当該コーチと元監督から直接の謝罪の場を設けている。説明会では当該コーチと元監督によるこれまでの指導内容や選手とのやり取りも踏まえ、顧問弁護士やJリーグと協議のうえ、当面の起用の継続等を説明。また来年度の起用に関しては「これまでの指導実績や責任感等を踏まえて、改めるべきことは改めた上で高いコンプライアンス意識のもと責任ある指導を継続させることを判断した」としている。

 また、これまで「公表しなかった理由」についてクラブ側は「本事象は加害者と被害者が特定できており、これ以上被害が外部に及ぶ、拡大する恐れがないこと。公表した場合に未成年である被害者の特定や、加害者や被害者への誹謗中傷などが発生しないよう、顧問弁護士やJリーグと協議し、保護者説明会で説明した上で、公表を行わない」と決定した経緯を明らかにした。

 再発防止策については、以下の施策を実施している。

■外部講師によるアカデミースタッフへの定期的な研修
■コーチが遵守すべき行動規範を選手や保護者へ明示、説明
■コーチとの定期的な個人面談
■コンプライアンスに関する通報窓口の存在がより分かりやすくなるよう広く周知
■コンプライアンスに関するアカデミースタッフへのアンケートの実施
■コンプライアンスオフィサーによる定期的な現場巡回など

 また同時に、一部の保護者からの要望もあり、被害者への専門家によるメンタルケアも実施している。「今後、同様な事案が発生しないようクラブ一丸となってコンプライアンスの徹底に取り組んでまいります」と、クラブの姿勢を声明文で示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング