「ほとんど眠れなかった」 ドルトムント選手を苦しめた爆発事件の精神的ダメージ

事件翌日のCL8強第1戦でモナコに2-3と敗戦 「集中することは簡単じゃなかった」

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、現地時間12日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦でモナコと本拠地で対戦した。チームバスが爆発事件に巻き込まれたわずか1日後に行われた一戦では、香川が1ゴール1アシストの活躍を見せるなどドルトムントイレブンは気迫を見せたが、あえなく2-3で敗れた。

 ドイツ地元紙「WAZ」は、試合後の選手のコメントを報じている。一流選手が「ほとんど眠ることができなかった」、「フットボールに集中することは簡単じゃなかった」とこぼすほどに、選手たちは精神をすり減らしながらのプレーだったようだ。

 中盤で舵を取ったドイツ代表MFユリアン・ヴァイグルは、「多くの選手がほとんど眠ることができなかった。僕もそうだよ」と語っている。モナコとの一戦は本来11日に行われる予定だったが、試合前にホテルからスタジアムへ向かう途中でチームを標的とした爆発に巻き込まれた。その衝撃でバスの窓は割れ、ガラスの破片が直撃したスペイン代表DFマルク・バルトラが右手骨折などの重傷を負った。

 すでにイスラム過激派組織の信者という容疑者が逮捕されており、犯行声明とも取れる文書も見つかっている。チームが凶悪テロの標的となったことで、選手たちも恐怖に支配されていたという。

 

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