川崎の牙城崩せず、広州恒大スコラーリ監督がイライラ爆発 「私も分からない。誰か教えてくれ!」
「解決できるのなら誰かやってくれ」
「私が考えていることと一緒だよ。そんなもの、私にも分からない、誰か教えてくれ! 解決できる方法があるんだったら、誰かやってくれ。それができるんだったら、監督の仕事は簡単なものだ」
ここ最近の広州は前半攻勢に出るものの、後半に劣勢に転じるという展開が改善できずにいる。この一戦でも、その傾向ははっきりと浮かび上がった。中国1部リーグでも現在5位と、スコラーリ監督が見せた苛立ちは、思うようなチーム作りができていないことに要因がありそうだ。
それでも次第に落ち着きを取り戻し始めると、「日本に感謝したい。2002年に(W杯を)優勝させてくれたことを思い出せてくれる国だからだ」と、リップサービスで記者会見を締めくくった。
広州は現時点で水原三星ブルーウィングスを勝ち点2差で追う立場になっている。“爆買い”だけでなく監督や選手の年俸にも巨額が投じられている広州では、タイトル獲得へのプレッシャーはより一層大きなものになっているのかもしれない。
【了】
城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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