「ものすごく速い」 久保建英の流れるようなドリブル→一振りに代表OB「僕は打てない」【見解】

レアル・ソシエダの久保建英【写真:ロイター】
レアル・ソシエダの久保建英【写真:ロイター】

【専門家の目|太田吉彰】ELプレーオフで久保が見事なミドル弾

 日本代表MF久保建英のカットインミドルの衝撃は大きかった。スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間2月13日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント・プレーオフ1stレグのミッティラン(デンマーク)戦で2-1の勝利を飾っている。元日本代表MF太田吉彰氏も「あんなシュートは打てないですよ」と驚きを示した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 久保はミッティラン戦の前半31分、右サイドでボールを受けると得意の形で仕掛ける。太田氏は「よく相手の状況が見えていた」とドリブル開始の場面に言及。久保はそのままカットインで対峙した相手をわずかに剥がすと、トップスピードのボール運びから流れるような左足の一振りでファーサイドのゴールに流し込んだ。

 太田氏も「縦にも横にも行ける状況を自ら作った点が素晴らしいです」と相手を迷わす一連のプレーを見つめる。そして注目したのはそのシュートモーションの速さだ。「ものすごく速い。敵が寄せてくると力んでしまう可能性もありますが、すごくリラックスして打てていますね」とインパクトの瞬間に現れた技術の高さを賞賛している。

「僕自身練習でもあんなシュートは打てないですよ(苦笑)。本人も体幹など鍛えていると思います。素早い振りのおかげでGKの反応も遅れていますし、コースも完璧でした。今シーズンはこの角度から何回かゴールを決めていますし、その中で久保自身も納得できるような一撃だったのではないでしょうか」

 注目度の高まる久保は、ソシエダで欠かせない人材になっている。ビッグクラブへ移籍の噂も度々上がる左利きアタッカーは、今シーズンも自信を深めているようだ。

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太田吉彰

おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。

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