香川真司と「決定的な違い」 32歳の宿敵エースを「止めるには」…2人知る代表OBが語る

G大阪の宇佐美貴史(左)とC大阪の香川真司【写真:徳原隆元】
G大阪の宇佐美貴史(左)とC大阪の香川真司【写真:徳原隆元】

柿谷氏と丸橋氏でJ1クラブの練習場を訪問

 昨年限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗氏とDF丸橋祐介氏が「FOOTBALL ZONE」公式YouTubeに出演。Jリーグ開幕を盛り上げるため、ガンバ大阪やセレッソ大阪の練習取材した。G大阪の練習場では柿谷氏がFW宇佐美貴史のプレーを絶賛。かつてライバルクラブのエース同士だった2人だが、柿谷氏が見る宇佐美の“存在”とは。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 練習場でボール回しやミニゲームを見学した柿谷氏。昨季ベストイレブン&ベストゴール受賞の主将について「やっぱりタッチが細かいね」と称賛した。

「ボールをもらったら3タッチ以内でシュートを打ちたいと思っている。宇佐美を止めるには寄せるしかない。(相手チームが)警戒すべきはドリブルとかテクニックじゃなくてシュート。宇佐美が点を決めれば(チームが)ノリにのる。今年のガンバの注目は間違いなく宇佐美」

 Jリーグ屈指のシュートセンス、パワーも持ち合わせるのが宇佐美の特徴。現役時代サイドバックだった丸橋氏も「パンチ力が凄い。音がえぐい。ドン、という感じ。線は細い感じなのに……。対戦しているときから思っていた」と告白した。柿谷氏もC大阪の顔である元日本代表MF香川真司と比べて「決定的な違いはキック。試合を決められる。だからと言って真司くんの経験値、試合を読む力は右に出る人はいない」と、それぞれの大黒柱の特徴を挙げた。

元日本代表の柿谷曜一朗氏【写真:徳原隆元】
元日本代表の柿谷曜一朗氏【写真:徳原隆元】

 今季のG大阪は、昨季2桁得点のFW坂本一彩が海外移籍。柿谷氏は「坂本くんが宇佐美を助けていた部分もあると思う。そこは唐山(翔自)くんであったりとかが入っていかないとあかんやろうし。唐山くんシュート上手いねえ」と新たな宇佐美の“相棒”出現にも期待を寄せた。

 今年で33歳になる宇佐美。ただ年齢ではなく、柿谷氏は「あれだけサッカーセンスがあると1回のチャンスで試合を決められる」と、背番号7の存在の大きさを指摘した。かつてC大阪の「8番」を背負うなど、クラブの顔として責任を負ってきた柿谷氏。宇佐美の気持ちを理解しながらも、プレーで見せ続ける姿を称えていた。

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柿谷曜一朗

柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)/1990年1月3日生まれ、大阪府大阪市出身。セレッソ大阪の下部組織から16歳でプロ契約。徳島ヴォルティスやスイス1部バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。U-17W杯で2得点し活躍した。13年東アジアカップで得点王、14年ブラジルW杯に出場するなど国際Aマッチ18試合5得点。華麗なトラップ、ゴールで人々を魅了し、「ジーニアス」と称された。24年限りで現役を引退し、解説やメディア出演など幅広いマルチな活動をしている。

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