パルマGK鈴木彩艶、ローマ戦の連続ビッグセーブが話題

　イタリア1部パルマの日本代表GK鈴木彩艶は、現地時間2月16日の第25節ローマ戦（0-1）で相手の決定的なチャンスをビッグセーブ連発で防ぐ抜群の反射神経を見せつけた。現地メディアでは「価値が上昇。次のマーケットで主役の1人」と報じられるなど、その活躍ぶりが話題となっている。

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　鈴木は昨夏にベルギー1部シント＝トロイデンからパルマへ完全移籍。イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドなどビッグクラブからの関心も伝えられていたなかでイタリア移籍を選んだ。

　パルマは現在20チーム中18位で降格圏に沈み、17日にはファビオ・ペッキア監督の解任が決まるなど混迷の時期を過ごしている。そんなチーム状況にあって、数少ないポジティブな話題となっているのが鈴木のハイパフォーマンスだ。

　本拠地でのローマ戦は0-1で敗れはしたものの、鈴木は再三のファインセーブで失点を最小限にとどめた。特に後半6分の連続セーブは際立っていた。

　鈴木はエリア内に侵入したFWマティアス・スーレのシュートを右手一本で弾くと、こぼれ球に詰めたDFアナス・サラー＝エディンのがら空きのコースへのシュートにも素早く反応。身体を投げ出しゴールライン上ギリギリでストップし、この試合最大のピンチを脱した。

　イタリア紙「コリエレ・デッロ・スポルト」は「パルマのスズキの価値が上昇。夏に750万ユーロ（約12億円）＋250万ユーロ（約4億円）のボーナスが支払われた。過去にはプレミアリーグやブンデスリーガのクラブがスズキに関心を示していた。まだ成長の余地があるモダンなGKであり、その価値は上昇していることも考えると、次のマーケットで主役の1人になるだろう」と22歳の日本代表GKについて伝えていた。パルマからのさらなるステップアップの機会が夏に訪れることへの期待が伝えられていた。

「彼は非常に野心的な選手。彼の夢は成長を続け、彼のアイドルでもあるトッテナムの（グリエルモ・）ヴィカーリオのような確立されたレベルの選手に近づくことだ」

　セリエAで1年目から強烈なインパクトを残す鈴木。今シーズン終了後には去就問題が再び過熱することになるだろうか。