川崎がACLで中国王者をシャットアウト! “爆買い軍団”広州恒大に互角のスコアレスドロー
後半には川崎が優勢に出るも勝利には至らず
川崎フロンターレは12日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第4節で中国王者・広州恒大とホームで対戦。降りしきる雨の中で行われた大一番は、川崎が強固な守備で広州の強力なブラジル人トリオを封じ込み、0-0と引き分けた。
前半から広州のブラジル人トリオが存在感を発揮した。前半5分、FWリカルド・グラルがボックス右からシュート、同11分にはMFパウリーニョが約25メートルの直接FKを強烈な無回転シュートで、同35分にはFWアレンが左サイドからのミドルシュートでゴールに襲いかかった。その一方で、川崎は強固な守備網を敷き、アジア屈指の攻撃陣の猛攻に耐え、前半をスコアレスで折り返した。
川崎は後半開始から、MF中村憲剛をピッチに送り出す。後半23分には中村がボックス内でボールを受けると、タイミングをずらしてシュート。こぼれ球を長谷川がダイレクトボレーでゴールを狙った。この日最大の決定機だったが、相手GKの好セーブに遭った。
それでも、前半は守備に追われていた川崎だが、徐々にらしさを発揮し、主導権を握り始める。
敵将フェリペ・スコラーリ監督はこの展開にフラストレーションを募らせ、激しいタックルを見舞ったFW小林悠が給水のためにタッチラインに向かった際、詰め寄り罵声を浴びせていた。
同39分には川崎MFエドゥアルド・ネットのミドルシュートが枠を捉えるも、またも相手GKが弾き出し、得点には至らなかった。後半は中国王者を苦しめた川崎だが、得点に結びつけることはできず、0-0で試合終了。これで川崎は4戦連続のドローで、勝ち点4の3位のまま。グループGは、同日の試合でイースタンに5-0で快勝した水原三星が勝ち点8で首位に浮上、勝ち点6の2位に広州が続いている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images