無人のゴールも…蹴る直前に「スルーと聞こえて」 狂った左足「僕が行くべきでした」

決定機を逃した札幌のサンチェス「ビッグチャンスで決められずがっかり」
北海道コンサドーレ札幌は2月16日、J2開幕戦で大分トリニータと対戦し、0-2で敗れた。ワントップで起用されたFWジョルディ・サンチェスが前半に2度の決定機を決められず、押し込まれた後半に2失点を喫して完敗。無人のゴールに流し込めなかったサンチェスは、「スルーと聞こえて」とため息をついた。
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昨年7月に加入し、来日2年目のサンチェス。リーグ戦で無得点に終わった昨シーズンの雪辱を晴らすべく、開幕スタメンの座を勝ち取った。すると前半29分、MF荒野拓馬の左サイドからのクロスに機敏に反応し、スライディングしながら右足でシュート。枠には飛んだが、大分GK濱田太郎の好セーブに阻まれた。
そして、前半43分にはさらなる好機が到来。MF青木亮太からのロングボールをサンチェスが収め、右サイドへと展開する。再び荒野からペナルティエリアに進入したMF近藤友喜が折り返すと、ほぼ無人のゴールにサンチェスが流し込むだけの状況。しかし、左足にうまくミートできずゴール左へ外れてしまった。
サンチェスは試合後、「いいスタートでしたし、いいフィーリングでみんなで力を合わせて入ったつもりでした。しかし、僕にビッグチャンスがあってそれが決められず、ちょっとがっかりです」と敗戦に苦い表情。2度目の決定機については「テンポとパスのスピードがちょっとやりづらくて」と悔しがった。
背後からはDF中村桐耶も走り込んでおり、サンチェスは「スルーと聞こえて、でも視野には入っていなくて。その声が聞こえて、でもやっぱり自分が行こうとして」と状況を明かす。「いろんなタイミングで合わなかったです。エクスキューズではありませんが、僕がやっぱり行くべきでした」とため息をついた。
決定機こそ逃してしまったが、気持ちのこもったチェイシングを見せるなど奮闘。岩政大樹監督も「期待に応えるパフォーマンスだったと思いますし、相手を十分嫌がらせるプレーをしてくれたのではないかなと思います」と賛辞を送った。J1昇格という目標を達成するには、サンチェスのさらなる活躍が不可欠だ。