自画自賛の決勝弾アシスト「本当いいボール」 J1で834日ぶりゴールお膳立て「びっくりしてます」

決勝ゴールをアシストした高木践【写真:徳原隆元】
決勝ゴールをアシストした高木践【写真:徳原隆元】

清水DF高木践が決勝弾をアシスト

 清水エスパルスは、2月16日に行われたJ1リーグ開幕節で東京ヴェルディと対戦し、1-0の勝利を収めた。清水にとってJ1で834日ぶりのゴールとなったなか、アシストをしたDF高木践がSBにコンバートされたのは今季からであった。

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 清水は2023年のJ1昇格プレーオフ決勝で東京Vと対戦もあと一歩のところで昇格を逃していた。今季開幕戦でその因縁の相手である東京Vと同じ場所・国立競技場で対戦。試合は前半40分、MF中原輝が降りたスペースに高木が走り、DF蓮川壮大がロングボールを供給。裏に抜けた高木は中に折り返し、エースFW北川航也が頭で流し込んだ。

 清水は虎の子の1点を守り切り、904日ぶりにJ1の舞台で勝利を挙げた。アシストをした22歳の高木は大卒2年目で、この試合がJ1デビュー戦。昨季まではCBを主戦場としていたが、今季よりSBにコンバートされた。

 この試合は右SBスタートも、後半途中に3バックへシステム変更をすると、CBやWBと3ポジションでプレー。「運動量や器用さ、今年からSBをやっていることを感じさせないようなダイナミックなプレーは彼の持ち味」と北川が言うように、器用にこなした。

 コンバートしていきなりのアシストに「びっくりしましたね。まさかです」と自身でも驚いていた。また、「(中原)輝くんが基本中に入るので、自分はサイド取ってっていう形が練習でも多かった」と練習通りのゴールだったとし、「本当いいボール行きましたね。びっくりしてます」と再び振り返った。

 清水は今年、主力DF原輝綺が名古屋グランパスへ移籍し、そのポジションを埋めるように高木がプレー。さらに原が付けていて背番号「70」を高木が継承した。「輝くんが抜けたのは本当大きいですし、自分にプレッシャーを与えるっていうためにも番号を引き継がしていただきました。それに見合ったプレーがこの初戦でできてたかわからないですけど、試合でどんどん成長していけば、輝くんに追い付いて、追い越せる存在に絶対なれると自分は信じてやっているんで、そこは肝に銘じてやっていきたい」と強調し意気込んだ。

 コンバートや初のJ1の舞台で3ポジションを器用にプレー。さらに決勝弾をアシストと、今季躍動の予感を感じさせた22歳高木から目が離せない。

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