柿谷が見た開幕戦の香川 昨年明かしていた“本音”「身体がしんどいと」【見解】
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【専門家の目|柿谷曜一朗】C大阪時代の同僚・香川真司
J1セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司は開幕戦となったガンバ大阪との“大阪ダービー”でいきなりゴールを挙げた。2月14日に行われた白熱の一戦で相手GKの逆を突く技あり弾。元同僚が見せた活躍を、昨季限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗氏が称えた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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開幕からゴールラッシュとなったC大阪。絶対に負けられないダービーで35歳の香川が輝いた。1点リードの後半8分、シュートの跳ね返りが香川の元へ。相手GKの動きを見極め逆を突いてゴールに流し込んだ。先制点も演出していた香川。アーサー・パパス新監督のもと、しっかりとポジションを掴んで先発のピッチで躍動した。
「彼には序列なんか関係ない。去年喋った時にやっぱり身体がしんどい、と言っていた。それでも、あれだけボールに絡んでゴール前に入っていける。だからコンディションの整え方しっかりやってきたんじゃないかな」
タイ、宮崎のキャンプから焦らず調整し続け、開幕で結果を残した。91分間プレーした香川の冷静さは20歳のMF北野颯太やMF阪田澪哉ら若手の躍動に欠かせなかった。柿谷氏は「真司くんが活躍すると俺の仕事も増えるから(笑)。頑張ってもらいたいですね」。冗談交じりに話しつつ、“同期入団”で1学年上の先輩の健闘を願っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
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柿谷曜一朗
柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)/1990年1月3日生まれ、大阪府大阪市出身。セレッソ大阪の下部組織から16歳でプロ契約。徳島ヴォルティスやスイス1部バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。U-17W杯で2得点し活躍した。13年東アジアカップで得点王、14年ブラジルW杯に出場するなど国際Aマッチ18試合5得点。華麗なトラップ、ゴールで人々を魅了し、「ジーニアス」と称された。24年限りで現役を引退し、解説やメディア出演など幅広いマルチな活動をしている。