名古屋が開幕戦で崩壊した訳 20年目ベテランGKが明かす真相「初めてでうっとなった」

名古屋の武田洋平(写真は2024年撮影)【写真:Getty Images】
名古屋の武田洋平(写真は2024年撮影)【写真:Getty Images】

名古屋GK武田洋平は0-4で大敗した川崎戦に言及

 J1の名古屋グランパスは、2月15日に行われたJ1リーグ開幕戦で川崎フロンターレと対戦し0-4と黒星スタートとなった。好調なキャンプを過ごしていただけに、なぜチームが崩壊したのか、ベテランGK武田洋平が分析した。

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 名古屋は今オフ、チームを退団したGKミッチェル・ランゲラックの後釜としてベルギーからシュミット・ダニエルを獲得。しかしシュミットはキャンプ中に負傷し、右膝内側半月板損傷と診断され、離脱を余儀なくされた。

 そこで開幕戦には37歳の武田が起用された。武田は国内で数クラブ渡り歩き、2016年に名古屋へ加入。長年セカンドGKとしてチームを支えていたが、プロキャリア20年目で初となる開幕スタメンを勝ち取った。

 試合は後半にセットプレーから先制を許し、流れを持っていかれると立て続けに点を奪われ0-4で大敗した。チームは昨季をベースに上澄みを図り、沖縄キャンプでは東京ヴェルディとドロー(3-3)、最終日には浦和レッズに勝利(6-5)と充実の日々を送っていた。

 それでも川崎戦では4失点と崩壊。武田は「最初失点してから堪えきれずに崩れていった」と触れ、「キャンプで準備とかはしていい部分も出せて良かったんですけど、やっぱり先制点を奪われてきてなかったので、初めてで何て言うんだろ…ちょっとみんな『うっ』ってなっちゃって、それが4失点してしまったかのかなと思います。失点してから完全に後手後手になってしまった」と、好調なキャンプだっただけに、チームとして飲まれてしまったと明かした。

 さらに「やっぱり寄せきれてないのがもう明らかだった。それをもっと後ろから連動して押し出していかなかったから好き放題やられた。守備の迫力がもう全くなくなってる。それは誰がっていうか全体のあれ(問題)なのでそこは解決しないといけない。声かけを全員でもっとやらないとあかんと思うし、だからそこで受けちゃったのがね、本当に良くなかった」と、試合を通して切り替えの部分を指摘した。

 最後には「練習から球際だったり、基本的なところをもっとバチバチやっていかないとだめです」と締めくくった。正守護神が不在のピンチをベテランGKが最後尾からどう支え改善するのか、次節はホームで王者・ヴィッセル神戸との対戦を控えるなか、巻き返しに期待が寄せられる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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