遊びで投げたら「たぶんそこで選考された」 町田→福岡へ…新監督が輸入した秘密兵器

柏戦に出場した福岡・岩崎悠人(写真は2024年)【写真:徳原隆元】
柏戦に出場した福岡・岩崎悠人(写真は2024年)【写真:徳原隆元】

岩崎悠人がピッチ脇に並べられた袋からタオルを取り出してロングスロー

 アビスパ福岡は2月15日、J1開幕戦で柏レイソルと対戦し、ホームで0-1で敗れた。前半の決定機を決めきれず、後半に先制を許した直後に退場者を出すという苦々しい初陣に。一方で、FW岩崎悠人のロングスローの流れからFWウェリントンが決定機を作るなど、昨シーズンまでは無かった新たな形も垣間見えた。

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 前半5分、敵陣の左サイドでスローインを得ると、FW岩崎悠人がピッチ脇に並べられた袋からタオルを取り出してボールを拭く。助走をつけて投じられたロングスローを新加入のMF見木友哉が難しい体勢でトラップし、ウェリントンがバイシクルのようなシュート。枠を捉えたが、相手GKの好セーブに阻まれた。

 ロングスローといえば、FC町田ゼルビアで話題になったが、その町田で昨季までヘッドコーチを務めていたのが金明輝監督だ。「やれることは全てやって。セットプレーは勝敗を分ける大事なキーだと思っています。やるべきタイミングでしっかりと出せればなとは思っておりました」と武器を持ち込んだようだ。

 また、実際にロングスローを投げた岩崎は「1週間前くらいに投げてほしいと言われて。あまり飛ばないですけど、事故を起こすような感じでやっています」という。「リカバリーの遊びでロングスローをチームでやって、たぶんそこで選考されたというか(笑)」とロングスロー担当になった経緯を明かした。

 福岡には身長186センチのウェリントンだけではなく、186センチのDF上島拓巳、185センチの田代雅也と長身選手がズラリ。精度の高いプレースキックを持ち味とする見木も加わり、セットプレーは間違いなく他クラブの脅威になりそう。初陣で結果を出すことはできなかったが、注目の的になるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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