計画通りパス「もう完璧」 足元ピタリ→鮮烈ゴラッソ…左SBが自画自賛「自分の武器」

新潟が1本のパスでゴールへ…橋本から太田につながった今季チーム第1号
アルビレックス新潟は2025年シーズンのJ1リーグ開幕節で横浜F・マリノスと敵地で対戦した。後半にPKで同点に追い付かれて1-1のドロー決着となったが、積極果敢なハイプレスで相手の自由を奪い、相手の背後を突く狙い通りの形から鮮やかな今季のチーム第1号ゴールが生まれている。
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新潟は0-0で迎えた前半26分、左サイドバックのDF橋本健人が相手の最終ラインの背後を突く絶妙なロングボールを供給すると、これが右サイドから中央へ走り込んでいた太田修介の足元にピタリ。太田は正確なトラップでボールを足元に収めると、2タッチ目には左足でシュート。これがGK朴一圭の守るゴールを破って先制点となった。
太田は「スカウティング通り。うちの左サイドから侵入できる回数が多かったので、僕が(右サイドで)幅を取るよりも、中に入って相手の最終ラインにダメージを与えたほうがいいなと思っていました。(右SBの)藤原(奏哉)選手に『中に入る』という話をしていて、その後すぐに結果が出たので良かった」と会心の一撃を振り返る。
橋本から届いたドンピシャのラストパスについても「もう完璧でしたね。バウンドとかもしっかり自分の足元に合っていた」と褒めちぎり、さらに「外側に流れながらの時はGKが絶対ニアサイドにステップを踏むので、外側(ファーサイド)に転がすというのは自分の中の鉄則。GKを見る余裕はなかったですけど、そこは感覚でファーに転がすというイメージで蹴りました」とシュートまでの流れもイメージ通りだと話した。

アシストの橋本「内容的には勝たないといけない試合だった」
橋本も得点を導いた自らのラストパスの“質の高さ”を自画自賛で評している。
「自分の特徴はそれ(キックの精度)。質で解決するというか、自分の質を味方に信用させることがずっと必要だと思っていて、結果としてそれが得点につながった。ちょっと(クロスを入れるタイミングが)早い攻撃だったと思うんですけど、ああいうところの質は自分の武器だと思っています」
ただ引き分けという結果について、橋本は「内容的には勝たないといけない試合だった」と悔しさをにじませ、太田も「もっと点を取れるチャンスもあった。2点、3点と取らないと勝てるリーグではないと思うのでもっとそこにこだわっていきたい」と反省を口にしていた。それでも、前線からのアグレッシブなプレッシングがハマり、スカウティング通りの攻撃が実を結んだ。キャンプから積み上げてきたこと、チームとして進むべき方向が間違っていないと証明する今季のファーストゲームになったといえそうだ。