頭によぎった「絶対ハンドを取られる」 無念の表情…浦和“決勝弾取り消し”の「不運」
![浦和の松本泰志【写真:柳瀬心祐】](https://www.football-zone.net/wp-content/uploads/2025/02/15191032/20250215-Taishi-Matsumoto-kajiya.jpg)
松本が決勝ゴールかと思われたがVARチェックの末ハンドで取り消し
浦和レッズの新加入MF松本泰志は、2月15日のJ1開幕戦ヴィッセル神戸戦でスタメン出場すると、決勝ゴールかという場面を作った。しかし、ハンドの反則によりゴール取り消しとなると「絶対ハンドを取られるなと思いました」と無念の表情で話している。
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両チーム無得点で迎えた後半36分、浦和はMFマテウス・サヴィオが左コーナーキックを蹴るとニアサイドでDFマリウス・ホイブラーテンがヘディングシュート。ファーサイドに飛んだところにMF鍬先祐弥が決死のカバーに向かうと、際どくゴールに入りきらずこぼれた。
そのボールを相手GK前川黛也がクリアしてさらにDFマテウス・トゥーレルにも当たったボールが背後からゴール前に詰めていた松本の腕に当たってゴール内へ。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックとオンフィールドレビューの結果、ゴールは取り消された。
ホイブラーテンのヘディングの時点でゴールラインをボールが完全に超えていたのかも難しい判定で、チェックにも時間を要した。松本は「2本目の決定機はハンドをしてしまったので、申し訳ないという気持ちがあります。1発目(ホイブラーテンのシュート)で入ってなかったらもう2発目で(ハンドを)取られるなと思いました。マリウスので入ってれば良かったですけど、入ってなかったら絶対ハンドを取られるなと思いました。本当によけきれなかったですね。僕も後ろからのボールが来たので分からなかった」と無念の表情だった。
また、前半8分には得意とする背後への抜け出しを見せサヴィオのスルーパスを受け、ニアサイドを抜くシュートを狙うもゴールポストに直撃。「特に前半の1点目を取れそうな決定機で、自分自身ポストに当たったやつがあったので、ああいうのは決めなきゃいけないなと思います」と悔しがった。
とはいえ、中盤からゴール前にタイミングよく進出してシュートを狙う姿勢こそ、浦和がサンフレッチェ広島から松本を獲得した理由にほかならない。開幕戦から自らの持ち味をしっかりと発揮した松本は、不運な出だしを補って余りある存在感を見せたと言えそうだ。