新生RB大宮、J2開幕戦で2-1勝利 ラストプレーで勝ち越し弾…名将クロップの前で劇的展開

大宮が後半ATにゴールを決めて劇的勝利【写真:加治屋友輝】
大宮が後半ATにゴールを決めて劇的勝利【写真:加治屋友輝】

レッドブル体制の大宮、劇的決勝弾で山形に2-1勝利

 RB大宮アルディージャは2月15日、J2リーグ開幕節でモンテディオ山形と対戦し、2-1で勝利した。今年からレッドブル社のグローバルサッカー責任者に就任したユルゲン・クロップ氏が現地観戦に訪れたなか、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに決勝弾を奪い劇的な試合展開となった。

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 大宮は昨年、世界各国で複数のサッカークラブを運営するグローバル企業であるレッドブル社の傘下となり、新たな歴史を刻み始めた。勢いそのままにJ3優勝を達成し、2年ぶりにJ2の舞台へと戻ってきた。本拠地NACK5大宮にはクロップ氏が来場。始球式を行った後は、スタンド上部から試合を見守った。

 ホームの大歓声を背に、積極的な姿勢を見せる大宮だが、アタッキングサードでの連携ミスが目立ち、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。それでも前半35分、FW杉本健勇のポストプレーを起点にカウンター攻撃を展開し、ペナルティーエリア左に侵入したMF泉柊椰が左足を振り抜くも、強烈なシュートはポストを叩き、得点には至らなかった。

 前半42分にFWファビアン・ゴンザレスが負傷交代を余儀なくされたなか、同45分にはペナルティーエリア手前から杉本がグラウンダーのミドルシュート。右隅の枠を捉えるが、相手GKの好セーブに阻まれた。

 後半に入ってさらにギアを上げて攻め込む大宮は、0-0で迎えた後半7分、左コーナーキックからDF濱田水輝がヘディングで叩き込み、先制に成功。ゴールの瞬間、クロップ氏も立ち上がり、満面の笑みを浮かべて拍手を送っていた。

 しかし同21分、自陣ペナルティーエリアにスルーパスを通されピンチを招くと、最後は相手MF土居聖真にこぼれ球を押し込まれ、同点とされる。しかし、ドラマは最後に待っていた。1-1で迎えた同アディショナルタイム、CKのこぼれ球をFW藤井一志が押し込み、勝ち越しゴールを記録。これが決勝弾となり、2-1で開幕勝利を飾った。

 劇的な決勝弾に、クロップ氏も目の前のガラスを拳で叩きながら喜びを爆発させ、関係者と熱いハグを交わして祝福していた。昇格組として臨む今季だが、試合を通して攻撃的なサッカーを緩めることなく、J2の舞台で堂々たる戦いぶりを示した。

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