15歳逸材が“ニア上ズドン”「一瞬の速さ」 緩急で置き去り…元代表絶賛の高ポテンシャル【見解】

長南開史の圧巻ゴールに日本代表OBも注目【写真:徳原隆元】
長南開史の圧巻ゴールに日本代表OBも注目【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田吉彰】柏U-18MF長南のゴールの凄さとは

 国立競技場で舞った15歳の衝撃は大きかった。2月8日の「NEXT GENERATION MATCH」でU-18Jリーグ選抜として出場した柏レイソルU-18のMF長南開史は、左足で鮮烈なミドル弾を決めた。元日本代表MF太田吉彰氏も相手を翻弄する技術の詰まったプレーに高い期待を抱いている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 2009年生まれの15歳の長南は、中学生ながらNEXT GENERATION MATCHに出場。日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)以来の快挙だ。3-1で迎えた後半アディショナルタイム、前線左でボールを受けた長南は、細かい右足のタッチで相手と対峙。スピードの緩急で一度外へ持ち出すと、左足を振り抜きニアハイへ豪快な一撃を見舞った。

 太田氏は「積極性がかなりある」と、15歳のポテンシャルを高く評価。「ボールを受けたあとにゴールへ迷いなく行けているところが素晴らしい」と姿勢を称えた。ゴールに向かう道筋に関しては「一度右足の細かいタッチで触れた際、自らスピードダウンしている」と注目ポイントを解説してくれている。

「相手のDFラインのスピードも一旦下げて、一瞬のスピードの速さで勝負した。シュートを打つ前の最後のドリブルで、相手が確実に届かない位置にボールを出せている。シュートをあのコースまで打ち抜く技術。本当に素晴らしい」

 15歳ながらも代表OBも唸らせたドリブル弾。試合後の取材対応ではまだ多くの報道陣になれない緊張した表情も見せるなど中学生らしさも見せた。ただプレーでは冷静に、機を見たゴールへの嗅覚を十二分に示している。目の離せない逸材の1人だ。

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太田吉彰

おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。

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