「あの膝の柔らかさはすごかった」 浦和の“10番”柏木が上海上港オスカルのプレーに脱帽
PK献上時の狡猾な駆け引き「ぶつけに来た」
そのマッチアップが、ゲームに影響を与えたのは後半20分だった。ペナルティーエリア内の左45度付近の位置からオスカルが仕掛けると柏木が対応したが、このプレーでファウル。PKが与えられた。オスカルのキックをGK西川周作が弾き出して事なきを得たが、ここでの駆け引きにも世界レベルを感じたという。
「PKの時、来るかなと思ったけど、相手が足をぶつけに来たというか。かわそうと思えばかわせたはずなんだけど、そこら辺も世界でやっていた上手さなのかな。しっかり守備に帰れたというのがあってのファウルではあるけど、周ちゃん(西川)には感謝です。
あの膝の柔らかさはすごかったですね。ボランチでやっていくなら、守備力を身につけなきゃいけないと思います。できる部分も多くなってきたけど、まだまだ足りないというのは感じましたね。世界に追いつくためにも少しずつ自分の足りないものを埋めて、良いところも磨いていきたい」
この後、残り10分を切ったところで浦和ベンチはDF那須大亮の投入を決断。DF遠藤航がボランチにシフトし、柏木は再び前線に出た。「交代は自分かと思ったし、正直しんどかったけど最後まで頑張るしかなかったから」と、最後まで全力プレーを続けた。結果的にオスカルが、この日2度目のPKも失敗したことで浦和が勝利。グループステージ突破に向けて大きく前進した。