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ドルトムントのバス爆破にFIFA会長が怒りの緊急声明 「我々は事件を批判する」
インファンティノ会長が事件を非難 UEFA会長は試合延期の判断を支持
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、本拠地モナコ戦の直前にチームバスが爆破される事件に巻き込まれた。スペイン代表DFマルク・バルトラが右腕骨折の重傷で手術を受けるなど深刻な事態に陥ったことで、FIFAのジャンニ・インファンティノ会長は怒りの緊急声明を発表している。
「我々FIFA全員の想いは今日のトラブルに巻き込まれたドルトムントの人々、ボルシア・ドルトムントとモナコのファンの皆さんとともにあります。我々はBVBのマルク・バルトラの容体を注視しています。怪我からの早い復帰を祈っています」
右腕骨折で緊急手術を受けたバルトラの早期復帰を祈念する一方で、インファンティノ会長は「FIFAはドルトムントでの事件を批判する。我々はこの事件に関するさらなる情報収集を待っている」と、チームバスを標的にした爆破事件に怒りを示している。
一方、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も声明を発表。「ドルトムントで今夜起きた爆破事件で私は深く動揺している。ボルシア・ドルトムントとASモナコの試合が延期となった決断は正しい。なぜなら、我々はファン、チーム関係者、選手の安全確保が最優先だからだ」とし、現地時間12日の18時45分(日本時間13日1時45分)への開催延期の決定を支持した。「二つのクラブの代表者、地元の警察各署、サポーターの協力に私は心からの感謝の気持ちを表明したい」とメッセージを続けている。
爆発が起きたのは試合開始の1時間半ほど前、ドルトムントのチームバスがスタジアムから10キロほど離れたホテルを出発した直後のことだった。バスがメインストリートに出た直後、生け垣に隠してあった爆弾が3度爆発した。大きな爆発の衝撃で割れた窓ガラスの破片が、バルトラを直撃するなどの被害が出ていた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images