日本人7人の欧州クラブに現れた逸材 半年で3部→1部…イタリア代表に選ばれたい理由【インタビュー】

シント=トロイデンで活躍するアドリアーノ・ベルタッチーニ【写真:(C) STVV】
シント=トロイデンで活躍するアドリアーノ・ベルタッチーニ【写真:(C) STVV】

シント=トロイデンのベルタッチーニ、日本からの応援に「もっともっと頑張ろうと」

 日本人選手が7人所属しているベルギー1部シント=トロイデンVVに、24歳の新星が現れた。ベルギー出身のFWアドリアーノ・ベルタッチーニは、今季22試合に出場して12ゴール。得点ランキング3位につけている。地元ファンを熱狂させる男が、インタビューに応じてくれた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大/全4回の1回目)

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

   ◇   ◇   ◇   

「今シーズンのパフォーマンスにとても満足しています。それは監督やコーチとの関係性がよくできているからだと思います。また、チームとして順位がまだ上がってきていないですが、これからまだまだ良くなってくると思います」

 ユース世代のベルギー代表の常連だったベルタッチーニ。しかし、2019年にヘンクのトップチームに昇格した直後、3部リーグのKMSKダインゼに期限付き移籍となる。「メンタル、フィジカル面であったり、サッカーに対するそういったところが、まだ準備できていなかった」と振り返る。

 その後、2020年9月にオーストリア2部に完全移籍。翌年には再びベルギー3部と渡り歩いたが、徐々に結果を出し始める。「サッカーへの向き合い方、姿勢やそういったところを、大人になったこともあって理解しました。ステップアップするための準備を、徐々にキャリアのなかで掴んできました」という。

 2023年7月に加入したベルギー2部RFCリエージュでは、17試合に出場して11ゴールと量産態勢。わずか半年後の2024年2月には、シント=トロイデンへ移籍し、13試合で4ゴールと1部でも通用することを証明した。今季は流出したFWアブバカリ・コイタの穴を完全に埋め、苦戦するチームでも輝きを放っている。

 これだけの活躍をするとベルギー代表も放っておかないだろうが、ベルタッチーニはイタリアにもルーツを持つ。「そのような機会があればイタリアを選びたい。理由としては、イタリアの家系なのでワールドカップやいろんな大会のとき、家族みんなでイタリアを応援するのが自然なんです」と教えてくれた。

 シント=トロイデンのリーグ戦はベルギーだけでなく日本でも配信されており、ベルタッチーニの名前を知るファンも徐々に増えてきている。「日本のファンも自分のパフォーマンスを喜んでくれていることは知らなかった。もっともっと頑張ろうと思いました」と驚きの表情。今後の活躍から目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング