挑発、激高、乱闘騒ぎ…伝統ダービーで4人退場「台無しだ」 試合後に起きた事件に英注目
![エバートンとリバプールのダービー戦は2-2のドロー決着【写真:ロイター】](https://www.football-zone.net/wp-content/uploads/2025/02/13172921/202502013_liverpool-reuters.jpg)
リバプール対エバートンの激戦は2-2ドロー
伝統のダービーは大荒れの結末を迎えた。イングランド1部プレミアリーグは第15節延期分の試合が現地時間2月12日に行われ、首位のリバプールがエバートンと敵地で対戦。後半アディショナルタイム(AT)8分に生まれた劇的な同点弾で2-2決着となったが、試合終了後に計4枚のレッドカードが飛び出す前代未聞の結末となっていた。
エバートンのスタジアム移転に伴い、現在のホームスタジアムであるグディソン・パークで行われる最後のマージーサイド・ダービーとなった一戦。前半11分、エバートンのFWベトのゴールで試合の均衡が破れた。リバプールはその5分後にMFアレクシス・マック・アリスターのゴールで追い付くと、後半28分にはエースのFWモハメド・サラーが今季22得点目のゴールを挙げ、試合をひっくり返した。
リバプールがリードのまま試合は最終盤へ。そこでドラマが待っていた。後半AT8分、エバートンはゴール前へのロングボールでパワープレーを仕掛けると、最後はDFジェームズ・ターコウスキーが右足でネットを揺らして同点に持ち込んだ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による長いチェックが入ったうえで、ゴールが認められた。
激しい展開の試合は試合終了のホイッスルが鳴った後にさらにヒートアップ。エバートンのMFアブドゥライェ・ドゥクレがリバプールファンを挑発するようなジェスチャーをしたことにMFカーティス・ジョーンズが激昂し、そこから両チームが入り乱れる乱闘騒ぎに勃発した。騒動の引き金を引いたドゥクレとジョーンズにはこの試合2度目の警告を受け、揃ってレッドカードが提示された。
さらに、プレミアリーグの判定について説明する公式X(旧ツイッター)「プレミアリーグ・マッチセンター」によれば、リバプールのアルネ・スロット監督とアシスタントのシプケ・ハルショフの2人もそれぞれ試合終了後にレッドカードが提示されていたという。マイケル・オリバー主審に対し、何か抗議したとみられる。
毎回熱の入った激闘が繰り広げられる伝統のダービーだが、今回は試合終了後に4人がレッドカードを受ける珍しい結末に。英紙「エクスプレス」は「新スタジアムへの移転のためグディソン・パークで最後となったマージーサイド・ダービーは劇的な幕切れとなったが、この事件がそれを台無しにした」と報じていた。