出場叶わず「残念で仕方がない」 平均「27.73」、21歳代表MFに期待…英国人の新指揮官が安堵

横浜FMのスティーブ・ホーランド新監督【写真:Noriko NAGANO】
横浜FMのスティーブ・ホーランド新監督【写真:Noriko NAGANO】

ホーランド監督はACLEの結果に安堵

 横浜F・マリノスは、2月12日に日産スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)EASTのリーグステージ第7節で上海申花(中国)に1-0で勝利した。かつてイングランド1部チェルシーやイングランド代表でコーチを務めていたスティーブ・ホーランド新監督の下、最初の公式戦で見事に白星を挙げた。試合後の記者会見でホーランド監督は、結果に安堵した様子を見せている。

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「2か月ぶりのシーズン最初の試合で、難しい試合だった」と試合を振り返り、「私たちの公式戦、最初の試合としては嬉しいし、選手たちは良くやってくれた。プレシーズンでの成長も見られて、チャンスも作れたが、試合に勝てたことが何より良かった。一丸となって戦った結果、良いスタートを切れた」

 この試合、横浜FMの先発メンバーの平均年齢は27.73歳。ベンチ入り23名の平均年齢は27.26歳だった。21歳のトーゴ代表MFジャン・クルード、23歳のFW植中朝日が先発出場して存在感を示したが、指揮官にはチームにいる才能ある若手を積極的に起用していく考えがあるようだ。

 クルードの起用について問われた指揮官は「試合に出るべくして出たと思っている。私は選手たちを平等に見ている。ベテランであろうが、年俸が高いからと必ず使うわけではなく、平等に見たいと思っている。ここに6週間いて、彼はプレーに値すると感じた。彼のパフォーマンスは素晴らしかった」と起用に言及する。まだ課題もあるなか、さらなる成長が期待できる点を評価した。

「もちろん、守備面で伸ばしてほしいところがあるし、技術的にも雑になっていた部分もある。だが、彼のような選手はボールを奪うところでMFの素質があり、ヨーロッパでもそういうプロファイルの選手を見てきた。クルードはトーゴ代表でいろいろなポジションを務めているが、これまでシニアレベルでの試合をあまり経験していない。MFとして彼は役割を学ぶ必要があり、私からすると良い生徒であり、学びたがっている」

先発出場した21歳のジャン・クルード【写真:Noriko NAGANO】
先発出場した21歳のジャン・クルード【写真:Noriko NAGANO】

特別指定選手の諏訪間は「登録ができなかった」

 筑波大学蹴球部所属で、特別指定選手となっているDF諏訪間幸成やU-17日本代表FW浅田大翔についても、「諏訪間も22歳だ。彼は大学生であり、特別指定選手という契約のため、ACLEのレギュレーションでは登録ができなかった。残念で仕方がなかった。彼が出られれば最高の経験になっていたと思うし、いろんな人に見てもらえた。浅田もいなかった。彼は先日からU-17日本代表に合流していて、10日間くらいいないが、彼も素晴らしい選手だ」と、チーム内の若手を、ACLEの舞台に立たせたかった思いを語った。

 自身の選手起用方法について、「自分は毎試合、10人を代えるようなことはしない。そういうタイプではない。11人をなるべく崩さずに、誰が見ても『これがマリノス』というのを目指す」と、基本的にはメンバーを固定したい意向を明かす。

 そのうえで「しかし11人だけでプレーするためには、あまりにも試合が多い。軸を持つことは大事だが、試合ごとに選手を代えていかないといけない。しっかり見ながらやっていきたいし、全員がポジションを与えられるのではなく、掴みに行き、高い競争心を求めている。私はチェルシーやイングランド代表でも経験しているが、トップレベルでもその競争心を見せることができなければ、落ちて行ってしまう。常に最大限を出せるようにチームを押し上げていきにしたい」と、チームへの要求を続けた。

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