元独代表MFグロスクロイツがダルムシュタットと契約 乱闘騒動から1カ月…「プレーが楽しみ」
シュツットガルトから契約解除、フリングス監督がラブコール
ユースチーム所属選手とのストリートファイトの末にドイツ2部シュツットガルトから契約解除されて無所属となっていた元ドイツ代表MFケヴィン・グロスクロイツが11日、同1部ダルムシュタットヘ加入することが決まった。契約は2019年6月末までと発表されている。
乱闘騒動から1カ月以上が経過し、新天地がついに決定した。グロスクロイツは2月27日深夜シュツットガルト市内で、U-17チーム所属の複数の選手に酔っ払った状態で大立ち回りを行い、頭部や顔面を負傷し、入院を余儀なくされていた。日本代表FW浅野拓磨の所属するシュツットガルトは事態を重く見て、ワールドカップ優勝メンバーの一人である英雄の解雇に踏み切った。
3月3日に行われた退団会見では号泣し、現役引退も仄めかしていたグロスクロイツだが、その後に古巣ドルトムントの下部チームの練習へ参加し、コンディション維持に努めていた。
ダルムシュタットを率いる元ドイツ代表トルステン・フリングス監督は公式サイト上で「ケヴィンは素晴らしい経験を持っている」と頼れるベテランの復帰を喜んだ。グロスクロイツも「ダルムシュタットでのプレーが楽しみ。トルステン・フリンクスは僕の獲得にとても熱心になってくれた」と語り、指揮官からのラブコールに答える形で加入が実現したことを明かした。
ダルムシュタットは現在ブンデスリーガで最下位18位に沈んでいる。残りリーグ戦6試合の時点で17位インゴルシュタットとの勝ち点差13と、残留はすでに絶望的な状況となっているなか、GK以外のあらゆるポジションをこなせる万能戦士はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images