21歳がエース10番「代表レベルではないですが」…昨季二桁の成長株、プロ4年目の決意
湘南ベルマーレFW鈴木章斗が明かした10番を選んだ理由
2025シーズンのJ1開幕イベントが2月10日に都内で行われ、湘南ベルマーレからは、昨シーズン10得点を挙げたFW鈴木章斗が出席した。今季から10番を背負うことになった鈴木は、ストライカーの象徴である9番を背負う選択肢もあったが、10番を選んだ理由について言及した。
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10番のユニフォーム姿を見せた鈴木は「まだ実感はあまり沸いていないですけど、試合が始まったら、この番号をつけているからにはやらないといけないと思うので、そこは意識して10番を背負ってしっかりやりたいなと思います」と、新シーズンに向けた意気込みを語った。
今年はE-1選手権があるため、Jリーグでプレーする選手たちにとっては、日本代表に選ばれるチャンスも広がる。昨シーズンのような活躍を見せることができれば、鈴木も十分に日の丸をつけて戦うことが狙える存在だろう。かつて湘南でプレーしたFW町野修斗やFW大橋祐紀も、日本代表に選出される存在になったが、鈴木もその系譜に名を連ねる可能性は十分。「町野選手だったり、大橋選手だったりを目の前で見てきて、自分も近づけているのかなと思いますけど、おふた方も成長していると思うので、まだまだ代表に入れるようなレベルじゃないかなと自分のなかでは思っていますが、(彼らを)生で見られたので、そこに近づけるように頑張りたい。まずはチームで結果を残さないと入れないと思うので、活躍することを意識してやりたい」と、意欲を見せた。
この日の取材対応でも、鈴木は幾度となく「10番」についての質問を受けていた。「まだ実感はそこまでないのですが、試合当日、前日になると、重みを感じるのかなと思います」と言うが、10番を選んだ理由については明確だった。
「みんなが思っていたのは、9番かもしれませんが、9番にしたら去年と変わらないというか。本当にこれで自分が変われるのかなと思いました。背番号にはそこまでこだわりもなかったのですが、『9』にしても自分自身そのままのところで終わってしまったと思います。『10』にすることで見られ方も変わったと思いますし、自分にプレッシャーを与えたいと思ったので10番にしました」
昨季の実績がある今季は、相手のマークもより厳しくなるだろう。それでも21歳の鈴木は「去年、自分のなかでも思ってもいなかったシーズン2桁を取れましたが、本当に取れるとも思っていませんでした。取れたという事実もあって、見られ方も変わると思います。今年、本当に去年以上に得点を取るのは難しくなると思うので、より精度を上げていかないといけないと感じています」と、その中での活躍を誓う。
「10番」というチームの顔となる番号を背負い、プロ4年目の鈴木は自身の真価が問われる2025シーズンに挑む。
(河合 拓 / Taku Kawai)