遠藤航は「誰も失望させなかった」 潰えた4冠の夢…緊急事態CB起用を現地評価

ゴメスの負傷を心配そうに見つめる遠藤航【写真:ロイター】
ゴメスの負傷を心配そうに見つめる遠藤航【写真:ロイター】

遠藤は途中からCBでプレー

 イングランド1部プレミアリーグで首位を走るリバプールは現地時間2月9日、FAカップ(杯)4回戦プリマス・アーガイル(英2部)戦で0-1の敗戦となった。日本代表MF遠藤航はフル出場し、現地メディアは「誰も失望させなかった」と、厳しい敗戦をしたチーム内では高い評価を得ている。

 アルネ・スロット監督はプリマス戦に若手を中心として起用。32歳の誕生日を迎えた遠藤は中盤の一角で先発したが、前半11分にセンターバック(CB)のジョー・ゴメスが負傷し交代となってしまう。このアクシデントで、スロット監督と言葉を交わした遠藤がCBにポジションを移した。

 試合は17歳のMFトレイ・ナイオニや21歳のハーヴェイ・エリオットなど若手もピッチに立ったなか、プリマスの対リバプール対策に苦戦。5バックを敷いた相手に効果的な攻撃を示せなかった。後半8分にエリオットのハンドでPKを献上し失点。この1点に泣いたプレミアリーグ首位チームはFA杯4回戦で敗退という厳しい結果となっている。

 リバプール専門メディア「Liverpool.com」は「生ぬるいパフォーマンス」と全体を総括。選手個人にも厳しい指摘が続いたが、遠藤にはチーム最高タイの6点を付け「今日32歳を迎えた彼は、中盤で先発した後、CBにポジションを移した。空中戦が得意で、バトルを恐れない彼にとって、より快適にプレーできる試合だったはずだ」と一定の評価を与えている。

 またリバプール地元紙「リバプール・エコー」でも遠藤はチーム最高タイの7点。この試合を「残念な敗北を喫し、4冠の望みが絶たれた」としつつも「ゴメスの交代後、CBを務め誰も失望させなかった」とパフォーマンスを振り返っている。遠藤にとって苦い誕生日となってしまったが、堅実なプレーは現地でもしっかり見られていたようだ。

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