“MVP”が危機感「不完全燃焼」 完敗、過密日程…J1王者の希望は「もっといい選手になれる」

後半途中から出場した武藤嘉紀【写真:徳原隆元】
後半途中から出場した武藤嘉紀【写真:徳原隆元】

武藤嘉紀が公式戦復帰した齊藤未月に言及

 昨シーズンJ1王者のヴィッセル神戸は2月8日、国立競技場で富士フイルム・スーパーカップに挑みサンフレッチェ広島に0-2で敗れた。この試合で途中出場となった昨季J1“MVP”の元日本代表FW武藤嘉紀は、539日ぶりに公式戦に復帰した26歳MF齊藤未月が「まだまだもっといい選手になれる」と言及した。

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 今季リーグ戦の開幕を控え、ファーストマッチとして挑んだスーパーカップ。前線はFW大迫勇也、武藤がベンチスタートとなり、MF佐々木大樹とFW冨永虹七が入った。そんななか、待望の先発復帰となったのが齊藤だ。

 2023年8月、左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷(前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷と複数の怪我を負った齊藤。539日ぶりの公式戦復帰が、このスーパーカップとなった。

 90分フルで出場したものの、試合は広島に主導権を握られ0-2の敗戦。後半19分には武藤、大迫、DF酒井高徳がピッチに入り打開を図ったが、うまく実らなかった。試合を振り返った武藤は「今日に限って言えば、自分たちは不完全燃焼でした」と、悔しさを滲ませる。

 怪我人も出ているなかで「今日出たメンバーで、最初からチームに言われたことをできなかった選手もいますし、そこをなしにしてやることを徹底しなければ、昨年のような結果は間違いなく取れないです」と危機感を募らせた。

 一方、齊藤に関しては「辛すぎる経験をしたと思いますし、あの怪我からこうやって大勢の前でプレーすることは、僕にとっても感慨深いです」と心境を語る。下の世代からの押し上げも重要だと強調する武藤。なかでも齊藤には「まだまだもっといい選手になれると思います」と希望を見出した。

「そのサポートもしつつ、自分自身ももっと成長できたらと思っています」

 昨季MVPは、現状に嘆かず今自分自身がやれることを見据える。神戸は中2日(11日)でAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)上海海港戦、15日にはリーグ開幕・浦和レッズ戦を控える。過密日程が待ち受けるなか、個人個人のアップデートが必須となってきているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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