札幌の副キャプテンに就任した大﨑玲央「あいつがいたから早く溶け込めた」

　北海道コンサドーレ札幌のDF大﨑玲央が、今シーズンから副キャプテンに就任した。昨年6月に加入すると、崩れかけていた守備を立て直すなどリーダーシップを発揮。そんな大﨑の意外に知られていないプライベートや、こだわりの愛車にも迫った。（取材・文＝FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大／全3回の2回目）

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　東京出身で米国で育った大﨑にとって、縁もゆかりもなかった北海道。「住んだこともなかったし、来たのも遠征くらいですね」と振り返る。今では味方になった熱い応援を「サポーターの印象はアウェーで来たときは本当に嫌でした」と表現。そんな札幌遠征で、実は不満に思っていたことがあったと明かす。

　全天候型のため、炎天下の夏でも昼の開催される大和ハウスプレミストドーム。「アウェーの地での後泊もサッカー選手の楽しみだと思っているんですけど、札幌の試合は早いから帰れちゃう。だから、各地で有名なご飯とかを食べに行ったりするんですけど、札幌だけは行ったことがなかったんです」という。

「でも（新千歳）空港のラーメンだけは食べたいからってみんなで必死に並んで、バーってかきこんで帰るみたいな感じでした（笑）」

　昨季はJ1王者のヴィッセル神戸からUAEリーグのエミレーツ・クラブに移籍したが、巡り巡って北の大地へ。そんななか、神戸でも同僚だったMF小林祐希への思いを明かした。「ほぼ毎日一緒にいました。やっぱりあいつに助けられた部分はある。あいつがいたからみんなと早く溶け込めた」と感謝は尽きない。

　昨年11月に初雪が降ったときには、「あいつの車がスタッドレスじゃないからちょっと迎えに来てって言うので、朝は一緒に行っていました」と笑う。そんな大﨑の愛車は、ランドローバーのディフェンダー110SE。「こういう天候に適した車なので、吹雪でも全然そこの心配はないです」と頼もしい限りだ。

「他の選手と被るのが嫌だったので。たぶん俺の知っている限りではいないと思うんですけど、もしいたら逆に教えてほしいです（笑）」と熱く語るほどのこだわりの愛車。「あまり遠出はしていないですけど、小樽とかは行きましたね」と束の間の一時にアウェー遠征で叶わなかった念願の観光もできたようだ。

　また、半年ですっかり北海道での生活にも慣れたが、「子供たちが東京に住んでいるので、オフの日は東京に帰ったりすることが多いですね」とサッカー選手とパパとしての忙しい日々。小林の退団もあり去就に注目が集まったが、残留を決断した。1年でのJ1昇格へ欠かせない役割を果たしてくれそうだ。