「全員が良い状態」

――ワールドカップ（W杯）では171ゴールがあり、直接FKは3点しかなかった。日本代表としてはどのように？
「私は171分の3というデータは見ておりません。通常、セットプレー全体で考えると、3分の1から半分くらいまでと決まっているという印象がある。ここ3試合を見ると、オーストラリア戦、ホンジュラス戦でもFKで決まっている。3試合のうち2試合でセットプレーから点を取れたのは悪くないと思う。明日は運が味方してくれればと思う」
――監督自身もタフな選手だったと思うが、遠藤選手についてどのように思っているか？
「まず人間として驚かされました。選手としては昔から知っているので。そして素晴らしい人間なので、ピッチの内外で常に周りを助けながら、笑顔を見せている。素晴らしい男です」
 
――前回の試合のあとに、本田選手が「コンディションが上がりきっていない」と言っていました。現在の状態、そしてこれからについてどう見ていますか？　
「ケイスケのフィジカルコンディションは良いと思う。90分走ることができたと私は思っている。明日出場したとしても素晴らしいコンディションでプレーしてくれると思う。本日のドクターの報告というのも全員、状態が良いということだった。そして、ヤットも自分のクラブでも毎試合90分プレーしているので、全く問題ないと思う。先日の試合も戦術的な交代であって、彼が走れなかったわけではありません」
――暑さの中での戦いになる？
　
「明日はタフなゲームになると思いますが、自分たちがリードしている状態にすれば、より良いゲームにできると思う。そういう状態にしていけば、何の問題もない。フィジカルコンディションは非常に良いと思うので。そうでない選手がいるかもしれないが、周りの選手がうまくサポートしながらできればクリアできれば良い」
 
――遠藤を招集した理由は？
 
「遠藤のことはずいぶん前から知っている、彼はたくさんの国際大会に参加してきた。そして、はじめは招集しなかったのは、すでに知っている彼を招集するより、知らなかったＪリーグの選手を呼ぶことを選択したかったから。彼は昨年すばらしいシーズンをチームで過ごした。そして、力強い終わり方をしたので、今代表に入っている」
 
――アジアと世界の差は？
「私は、W杯、アジアカップなどには参加していますが、もちろんチーム数が多いので、レベルの差はある。だが、全体的には非常に高いレベルにあると思う。その見返りとしてワールドカップへの枠が用意さている。世界のどこでも通用する選手が何人もおりますし、運営の方も国際大会のようになった。選手、チーム、運営など、すべてが幅広い」
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images