広島の18歳中島洋太朗が富士フイルムスーパーカップで存在感発揮

　日本サッカーの新シーズン幕開けを告げる富士フイルムスーパーカップが2月8日に国立競技場で行われ、シーズン移行に伴う”最後の王者”には、ヴィッセル神戸に2-0で勝利したサンフレッチェ広島が輝いた。この試合で先発フル出場した18歳MF中島洋太朗が存在感を放ち、勝利に貢献。そのパフォーマンスをミヒャエル・スキッベ監督も絶賛した。

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　序盤から広島が押し込んで主導権を握る展開になったなかで前半12分、右サイドに開いてボールを受けたMF中野就斗がクロスを上げると、MFトルガイ・アルスランがうまく枠内に押さえ込むシュートを決め先制。後半25分には、新加入のMF菅大輝が蹴ったコーナーキックをDF荒木隼人が打点の高いヘディングで叩いて2-0とし、スーパーカップを制した。

　試合後の会見で、スキッベ監督は「キックオフから自分たちのやりたいアグレッシブでオフェンシブなサッカーが見せられた」と勝因に触れ、中盤で攻守にわたって機能した18歳タレント中島を手放しで称えた。

「類まれな才能を持ち、高卒1年目でありながらすでにレギュラーを取れるくらいの実力を持つ素晴らしい選手だ。この後はU-20のアジアカップに行くので、しばらく彼のプレーを広島で見られないのは残念。ただ、今日も見せたようにJリーグでもトップクラスのプレーができると証明したと思う」

　元広島の中島浩司氏を父に持つ逸材は、17歳だった2023年9月にプロ契約を結び、2024年6月にJ1デビュー。昨シーズンは12試合に出場し、アンダー世代の日本代表でもプレーするなど将来を期待される1人に。今季ブレイクに期待が懸かる18歳が、スーパーカップで早速、ポテンシャルの高さを示してみせた。