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初の指導者「しんどかった」 コーチ・柿谷曜一朗が吐露…わずかな時間で感じた“愛情”「自分でも驚いた」
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国立競技場で柿谷曜一朗がコーチに
国立競技場で2月8日、「NEXT GENERATION MATCH 2025」が開催された。U-18のJリーグ選抜と、日本高校サッカー選抜が対戦。若き才能が集まった一戦で、Jリーグ選抜のコーチを務めていた元日本代表FW柿谷曜一朗氏は「しんどかったですね」と、指導に携わった期間を振り返った。
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昨季限りで現役を引退した柿谷氏は、今回のU-18のJリーグ選抜コーチとして試合を見守った。前半19分にFW吉田湊海(鹿島アントラーズユース)が先制弾を挙げると、勢いに乗る。15歳MF長南開史(柏レイソルU-18)にも鮮烈なミドル弾が生まれるなど、日本高校サッカー選抜を4-1で下した。
試合後に柿谷氏は「1試合だけでしたけど、これだけ愛情のようなものがこれだけ沸くんだと自分でも驚いた。指導者の人たちはこの感覚がたまらんのやろうな」と、所感を語る。だがコーチに関しては「正直な話で言うと、これでもう終わりたい」と言葉を紡いだ。その理由について「次やって負けたら次勝ちたくなる」と、正直な気持ちを明らかにした。
「次やったら、この間がまぐれだったと言われるのが嫌だから。ここでやめておけば…。選手ももちろんしんどいけども指導者、コーチとして試合を見て、同じくらいとは言わないけれど、しんどかったですね」
ハーフタイムには選手たちを誰よりも先に出迎えハイタッチ。ユース年代の選手たちを見ながら「僕が指導するまでもなく、今の選手たちはほぼ完成されている。どちらかというと間違ったことを教えないように気を付けながらやっていた」と自身の役割をそのように話す。
「あらためて指導者に向いていないとしっかり感じることができたので、自分の感覚は間違っていなかったなと。ただ、自分で考えているなかでサッカーには携わっていきたいし、いかなければならない。コーチという立場はちょっと近すぎるかな。それこそ僕はライセンス何も持っていない。運転しかできないので。もっとちゃんと勉強して教えてあげられた方がいいんじゃないかと思う」
試合中にも選手に声をかける姿が印象的だった。「今日あいつらには頼むから勝たせてくれと伝えていた。感謝している」と笑顔も見せた柿谷氏。今後どういった立場で携わっていくのかは分からないが、見る人を虜にする元日本代表の経験値は大きな財産だ。高校生年代の若き卵たちにも、その一部はきっと伝わっているはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)