日本人初の国際Aマッチ150試合出場に王手 遠藤が大記録に花を添える!!
日本サッカー界初の金字塔
日本代表のMF遠藤保仁(G大阪)が、日本サッカー界初の金字塔を打ち立てる。16日のアジアカップ1次リーグ第2戦イラク戦に出場すれば、国際Aマッチ通算150試合出場という大台に乗るのだ。
ブリスベーンで行われた試合前日の記者会見。遠藤は、ハビエル・アギーレ監督の隣で代表150試合という節目についてこう語った。
「非常に重要な試合になる。イラクは素晴らしいチーム。明日の試合に全力で集中したい。明日出るか出ないかは、監督次第。出られたら非常にうれしく思う」
昨年夏のブラジルW杯大会以降、11月まで代表から遠ざかった。その間、G大阪で国内三冠獲得に貢献するなど、Jリーグで実力を示してきた。
「常に代表に選ばれたいと思っていた。監督が就任した当初、選ばれていない時期もクラブで高いパフォーマンスを見せていれば、必ず選ばれると思っていた。それを信じて、自分の力を信じて努力をした。後から選ばれたときはうれしく思いました」
アギーレ監督は、そのベテランMFを高く評価している。
「遠藤のことはずいぶん前から知っている、彼はたくさんの国際大会に参加してきた。はじめは、すでに知っている彼を招集するより、知らなかったJリーグの選手を呼ぶことを選択したから。彼は昨年、すばらしいシーズンをチームで過ごした。そして、力強い終わり方をしたので、今代表に入っている」
自身4大会目となるアジアカップ。12日の初戦パレスチナ戦では、ミドルシュートから先制点を決めた。代名詞でもある直接FKによる二戦連発の期待も懸かる。遠藤は、静かに言葉を重ねた。
「直接狙えるところであれば、GKとの駆け引きもある。いろんなことを考えながらできればいい。直接狙えない位置でも、良いボールを蹴れば、あとは中の選手がうまく合わせてくれると思うので。試合に出れば、ゴールにつながるキックができればいい」
記念試合となった、イラク戦。自らのゴールにつながるプレーで勝利をもたらし、大記録に花を添えるつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images