浦和新助っ人が時速36キロ…同僚脱帽「速かった」 “世界14位”の速さに早くも期待感
浦和へ新加入CBダニーロ・ボザが取材対応
“世界14位”のスピードが大きな武器になるか。浦和レッズは2月4日に公開トレーニングを実施し、その後に新加入のブラジル人DFダニーロ・ボザが取材対応した。自身の武器の1つにスピードを挙げた新戦力について、チームメイトも「カバーリングが速かった」と舌を巻いた。
【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!
昨季中にDFアレクサンダー・ショルツがカタールへ、今季に向けDF佐藤瑶大が名古屋グランパスへ移籍した浦和はセンターバックの補強が急務だった。トップチームの強化責任者である堀之内聖スポーツ・ダイレクター(SD)は1月7日の新加入会見の席上で「まだ補強は終わっていない」と明言。そして、1月25日にブラジル1部ジュベントゥージから26歳のボザ獲得へクラブ間合意に達したことが発表された。日本に飛んだボザは沖縄キャンプ中の最終盤に合流。対外試合への出場こそ見送られたが、この日は対人トレーニングを含め全メニューを消化した。
ボザは浦和入りの決め手について「何よりも日本で一番と言えるようなビッグクラブだし、Jリーグも話題になっているリーグ。そこでやりたいと思ったし、浦和の参加する大会(クラブ・ワールドカップ)にも出たいと思った」と話す。そして、自身のストロングポイントを「空中戦とビルドアップ、インターセプト、そしてスピードですね」と話す。
そのスピードは「2022年に時速36キロを記録して、世界で14番目の数字だったということです」というもの。実際、この日のミニゲームで対峙したMF松本泰志は「今日やってみて、パスの出し手にもなれるタイプだし、背後に抜けたらカバーリングが速かった」と話した。マチェイ・スコルジャ監督がハイプレスを戦術に取り入れようとする中では、背後のスペースをカバーできるセンターバックは必要不可欠。そのスピードが生かせる場面は確実にありそうだ。
また、コンビを組んだDFマリウス・ホイブラーテンはボザの攻撃面について「足下の技術への期待は大きいし、彼の強みを理解していきたい」としたうえで、ドリブルで持ち上がるプレーが目立っていた昨季途中で移籍のDFアレクサンダー・ショルツと組んだ時のバランスに近くなるのではないかという見通しを話した。
気になるコンディションだが、ボザはジュベントゥージでのキャンプに参加し、23日に前所属でのラストゲームになったガウショ州選手権の開幕戦でラスト10分ほどプレーしている。その後に5日間ほど休んでいた状態から日本への移動もあり「やっと今日、グループに合流できた」と話す。まだまだ状態を上げていく必要はありそうだが、スコルジャ監督は23年に2月に入ってから合流したオフ明けのホイブラーテンを開幕戦からフル出場させた”実績”もある。同様に2月15日のヴィッセル神戸戦にいきなり起用する可能性も十分にあるだろう。
浦和にはFWチアゴ・サンタナとMFマテウス・サヴィオという日本でのプレーが長いブラジル人選手がいるだけに、順応には大きな助けになるだろう。さらに、3月には妻と愛犬も来日予定とのことだ。幼少期に元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスに憧れたというボザは、シーズン全体で「6ゴール取れればいいかなと思う」という目標も口にした。今季の浦和にとって間違いなくキーパーソンの1人だけに早期デビューがなるのかどうかと、そのプレーぶりに注目が集まる。