上海上港監督、浦和戦で足首負傷のフッキ起用に慎重姿勢 「今日確認して明日の出場を判断したい」
ビラス=ボアス監督、フッキについて「幸運にも大きな怪我ではない」と言及
AFCチャンピオンズリーグのグループステージ第4節で浦和レッズと対戦する上海上港のアンドレ・ビラス=ボアス監督は、負傷という情報のある元ブラジル代表FWフッキの出場可否について慎重な姿勢を示した。
試合前日会見に臨んだビラス=ボアス監督は、7日のリーグ山東戦で後半残り20分ほどで足首の負傷により交代となったフッキについて「今日の練習でもう一度確認したい。幸運にも大きな怪我ではない。今日確認して明日の出場を判断したい」と話し、最後まで状態を確認する考えを示した。
会見後の公式練習で、フッキは他の選手に混ざってボール回しには参加していたものの、その後にフリーマンを入れて行ったゲーム形式には参加せずに別メニュー調整となっていた。全体練習終了後にはビラス=ボアス監督らスタッフと長時間にわたって話し込んでいた。出場が可能だったとしても、万全の状態とは言えなさそうだ。
フッキは3月15日の第3節上海のホームで対戦した浦和戦で、守備陣3人に囲まれて上体が地面に着きそうなほどになったところから強引に突破。そのまま強烈な左足シュートをGK西川周作の足の間に決める、規格外の重戦車ぶりを見せつけていた。
また、ビラス=ボアス監督はチームを支えるブラジルトリオであるフッキ、FWエウケソン、MFオスカルの3選手を擁するなかで「チームに、チームワークという雰囲気を作らなければならない。外国人選手はゴールや局面を打開するパフォーマンスがあるが、彼らに感じてもらいたいのは、他のメンバーの努力のおかげだということ。個人のパフォーマンスは大事だが、常にチームワークを大事にしたい」と語り、強力外国人アタッカーと中国人選手とが融合したチームで浦和に相対すると宣言した。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images