ミラン番記者が語る、本田とスソの“立場逆転劇”の裏側 10番の3年間総括「飛躍できなかった」

本田とスソの間に存在する決定的な差

 本田が2014年1月に移籍金ゼロでCSKAモスクワからミランに加入後、ヴィンチ記者は好意的なレビューを続けてきたイタリアでは珍しい本田の“擁護派”だ。右サイドを起点にスソが示す攻撃面での貢献は、本来なら背番号10が果たすべき仕事だったとヴィンチ記者は分析している。

「なぜスソと本田がこんなに差がついたのか? それは論理的な質問だ。本田がしなければならないことをスソが体現した。セードルフ監督のいくつかの試合で、本田は右サイドでプレーしながら、真ん中に寄りながらプレーしていた。しかし、本田ができなかったことを、スソはピッチ上で見せている」

 今季ミランの攻撃陣の起点となっているスソだが、3年間に本田ができなかった役割を果たしているという。そして、本田とスソの間には選手として決定的な差が存在するという。

 「スソはマーカーを抜くことができる。ドリブルで縦に攻撃することができる。決定的な縦パスを通せる。いわゆる仕上げのパスができる。スソの弱点は本当に少ない。あえて言うとするなら、持続性と守備的なカバーだろう」と語り、続けてこれまで擁護してきた本田にも言及している。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング