アギーレ監督、八百長告発受理についての質問に“回答拒否” 「サッカーの話しかしない」
「私は選手たちとサッカーの話しかしません」
この質問に関してはアギーレ監督は「私は選手たちとサッカーの話しかしません」と短く語った。
海外メディアからさらに「スペイン当局から訴状は届いたか?」と質問を受けたが、「サッカーの話しかしません」と事実上“ノーコメント”を貫いた。
レアル・サラゴサ監督時代の2010-11年シーズン、アギーレ監督は負ければ2部降格の可能性のあった最終戦レバンテ戦で、レバンテ側に金銭を支払った八百長試合に関与した疑いをかけられ、42人のクラブ幹部、選手らとともに告発されている。
スペイン地元紙「マルカ」は欧州と日本のサッカー界を揺るがす一大スキャンダルを「スペインサッカー史上初の(八百長)裁判」と報じており、この42人に対する司法当局の捜査や事情聴取は2月にスタートする予定。アギーレ監督も出廷を命じられることになり、アジアカップ以降、代表監督としての活動に著しく支障をきたすことになる。
アギーレ監督は昨年12月、都内で八百長疑惑に関する記者会見を開き、自身の潔白を主張。そして、今大会中は試合に集中するために、八百長に関する話題に関するコメントを控え、選手、メディアに対してサッカーの話だけをする旨を説明していた。
だが、大会中にスペイン司法当局がついに動いた余波は、遠くオーストラリアでアジア杯連覇を目指す代表戦士のメンタル面に影響を与える可能性もある。日本サッカー協会の大仁邦弥会長はアジアカップ終了までアギーレ監督の処遇問題を封印する方針を明かしているが、アジアカップ終了後、就任わずか半年間で代表監督の座を去ることになる可能性も出てきている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images